【保存版】カロナールだけじゃない!アセトアミノフェン市販薬
発熱や風邪、生理痛などでつらいとき、「市販で買えるアセトアミノフェンの薬はないかな?」と探したことはありませんか。また、「病院でもらった処方薬と同じ成分の市販薬はある?」「タイレノールAとの違いは?」と迷う方も多いでしょう。カロナールに配合される主成分である「アセトアミノフェン」は、病院で処方される製剤だけでなく市販でも入手できます。またカロナール以外の名称でアセトアミノフェンを配合した類似の薬にはさまざまなものがあります。この記事では、アセトアミノフェン製剤の市販品と処方品の違いをわかりやすく解説し、家族全員で安心して常備できる解熱鎮痛薬選びに役立つポイントを紹介します。
目次
アセトアミノフェンとカロナールの基本知識

鎮痛剤にはさまざまな種類がありますが、代表的な薬が「カロナール」です。カロナールは発熱や痛みを和らげるために医療機関で処方されることが多い薬の1つです。カロナールの主成分はアセトアミノフェンで、胃腸への負担が少なく、眠気を催すことがない成分として広く使われています。
<アセトアミノフェンの特徴>
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 体へのやさしさ | NSAIDsと比較して、胃への負担が少ない | NSAIDsと比較して、鎮痛効果はやや穏やかで炎症を抑える作用はほとんどない |
| 安全性 | 子ども、妊婦・授乳婦、高齢者にも使用できる | 肝障害が起こることがある |
| 用途 | 頭痛や発熱、風邪などのときに適しており、家族で常備しやすい | 関節痛、生理痛などの炎症を伴う痛みにはやや弱い |
※NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)とはイブプロフェン、ロキソプロフェン、エテンザミド、アスピリンなどの解熱鎮痛成分のこと
アセトアミノフェンはインフルエンザ脳症※のリスクがなく、子どもでも安心して使用できる成分です。そのため、小児の解熱鎮痛剤として第一選択薬とされることが多く、医療現場でも広く使われています。さらに、体の機能が低下しやすい高齢者に対しても、安全に使用できる点が大きな特徴です。
※インフルエンザ脳症は小児に多く見られますが、大人でも起こるリスクはあります。
一方、ロキソニンなどに代表されるNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、インフルエンザなどのときに使用すると、インフルエンザ脳症のリスクが高まります。炎症や腫れを抑える作用はアセトアミノフェンと比較して高い反面、胃への負担や副作用のリスクが比較的高めです。
処方薬と市販薬のカロナールの違い
「病院でもらったカロナールと、市販で買えるものは同じ?」そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。カロナールは病院で処方される薬というイメージが強いですが、実はドラッグストアや通販で購入できる市販薬(カロナールAやタイレノールA など)もあります。有効成分(主成分)はアセトアミノフェンで、解熱・鎮痛に用いられ、発熱や頭痛などの症状に効果が期待できます。
ただし、用法・用量、対象年齢、医薬品区分、服用時の注意点は製品ごとに異なるため、添付文書の確認や医師・薬剤師への相談が必要です。
| カロナール (処方薬) |
カロナールA (市販薬) |
|
|---|---|---|
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主成分 |
アセトアミノフェン |
アセトアミノフェン |
|
1回量 |
1回300〜1000mg 一錠200/300/500mgあり ※小児の場合体重に応じて、医師が調整 10kg:-0.5錠 20kg:1-1.5錠 30kg:1.5-2錠 |
300mg ※15歳未満の小児は服用できない |
|
剤形 |
錠剤 ※小児用はチュアブルもあり |
錠剤 |
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入手方法 |
医師の処方が必要 |
ドラッグストアやネットショップで購入可能 |
|
価格 |
保険適用(3割負担など) |
保険適用外 ※セルフメディケーション税制の対象 |
市販で買えるアセトアミノフェン製剤
アセトアミノフェンを主成分として、販売されている市販薬はカロナールAのほかにもいくつかあります。市販で買える代表的な商品を紹介します。15歳未満の小児がいる家庭では、市販のアセトアミノフェン製剤は商品によって、使用可能な年齢が異なるため注意が必要です。
| 代表的な製品 | 使用可能な対象年齢 | アセトアミノフェン含有量 (1錠・1個) |
|---|---|---|
|
カロナールA |
15歳以上 |
300mg |
|
タイレノールA |
15歳以上 |
300mg |
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ノーシン アセトアミノフェン錠 |
7歳以上 |
150mg |
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バファリンルナJ |
7歳以上 |
100mg |
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小児用バファリン チュアブル |
3〜14歳 |
50mg |
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小児用バファリンCII |
3〜14歳 |
33mg |
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キオフィーバ こども解熱坐薬 |
1~12歳 |
100mg (座薬) |
|
ムヒのこども解熱鎮痛顆粒 |
1~10歳 |
75mg ※上記は½包量(1~2歳) |
市販薬のポイント:
・ 年齢に応じて、使用できる成分量(商品)が異なる
・ 家族で常備するなら成人用+小児用の両方あると安心
アセトアミノフェン製剤を選ぶ際のポイント

鎮痛剤の使い分けは、症状と胃の状態を踏まえて選ぶのがおすすめです。風邪による発熱やだるさがあり、胃が弱い方には、アセトアミノフェンのみを配合した市販薬(単剤)を選ぶとよいでしょう。解熱・鎮痛の作用があり、一般に胃粘膜への負担が少なく、眠くなりにくい点も選択のポイントです。
一方、「痛みの改善を優先したいが胃が弱い」という時は、酸化マグネシウムなど胃を保護する成分を配合した鎮痛薬の検討も一案です。
強い頭痛や生理痛など炎症を伴う痛みには、NSAIDs(例:イブプロフェン・ロキソプロフェン)を配合する市販の解熱鎮痛薬が効果的です。ただし副作用として胃への負担が出やすいことがあるため、市販薬であっても医薬品としての注意を守り、他の薬を使用中の方や妊婦、小児は必ず事前に医師・薬剤師に相談してください。
-
- 使用者の年齢が15歳未満の方
- 過去に喘息と診断されたことがある方
- 妊娠中、または授乳中の方
- 心臓病、腎臓病、胃腸の疾患(消化管障害)がある
服用時の注意点(副作用・間隔・飲み合わせなど)

服用時は、服用間隔や飲み合わせに注意しましょう。基本は4〜6時間以上あけて服用し、短時間での連用や自己判断の増量は避けるのが鉄則です。市販薬でも医療用でも、用法・用量や年齢区分、1日の最大回数は製品ごとに異なるため、注意してください。
また、風邪薬や他の鎮痛薬にはアセトアミノフェンが成分として配合されていることがあります。知らずに重複すると副作用の可能性が高まるため、併用時は有効成分(主成分)を必ずチェックしましょう。
アセトアミノフェンを配合するおすすめの市販薬
15歳以上が使用できる

カロナール®A の有効成分「アセトアミノフェン」は、中枢神経に速やかに作用し、頭痛や発熱にすぐれた効果を発揮します。
さらに、胃壁を胃酸から守るはたらきのあるプロスタグランジンの作用にほとんど影響を与えないため、胃にやさしい解熱鎮痛成分とされています。

胃にはもともと、胃酸から胃壁を守るプロスタグランジン(PG)という物質があります。
タイレノールAは、このPGにほとんど影響を与えないため、「空腹時」にものめるやさしさで、効くのです。ただし、かぜによる悪寒・発熱時には、なるべく空腹時をさけて服用してください。

●アセトアミノフェンをOTC最大量の900㎎(1日成人量)配合しています。
●1回1錠、小粒で服用しやすい錠剤です。
●眠くなる成分が入っていないので、仕事中や運転をされる方にもおすすめです。
●片手でも開閉しやすいユニバーサルデザインのパッケージを採用しています。
7歳から使用できる

特長1 アセトアミノフェン単味製剤
特長2 7歳から大人まで服用できる
特長3 小粒な錠剤でのみやすい
特長4 熱や痛みによく効く
特長5 眠くなりにくい
特長6 眠りを妨げない
特長7 胃にやさしい

POINT 1 小・中・高校生も服用できる
子どもにも服用が認められている「アセトアミノフェン」を使用しています。
POINT 2 眠くなる成分が入っていない
試験や授業中など学校生活を邪魔しないよう、眠くなる成分を含みません。
POINT 3 水なしで飲める
水なしで飲めるチュアブル錠。苦くないフルーツ味で、どこでも飲めます。
3歳から使用できる

胃にやさしいチュアブルタイプの解熱鎮痛薬
POINT 1 急な発熱や痛みをすばやく緩和
POINT 2 胃にやさしい
POINT 3 眠くなる成分が入っていない
POINT 4 水なしで飲めるオレンジ味の錠剤

胃にやさしい解熱鎮痛薬
POINT 1 急な発熱や痛みをすばやく緩和
POINT 2 胃にやさしい
POINT 3 眠くなる成分が入っていない
POINT 4 飲みやすいフルーツ味で小粒の錠剤
1歳から使用できる

1才から服用できる顆粒タイプ
小さなお子さまも使える顆粒剤で、錠剤が苦手なお子さまにもおすすめです。
2
お子さまが飲みやすい味
お子さまが大好きなイチゴ味です。
3
ビタミンCを配合
発熱時に失われやすいビタミンC(アスコルビン酸)を補給します。
4
胃にやさしい処方
胃に負担をかけないよう制酸剤(グリシン)を配合しています。
5
嫌がらずに飲んでくれます
パッケージと個包装はアンパンマンのイラスト入りです。
6
携帯や保存に便利
個包装になっているため、旅行などの外出時に便利です。また常備薬としての保存にも便利です。
7
兄弟姉妹で使えます
10才まで服用できるため、1箱常備すると兄弟姉妹で使用できます。

●キオフィーバは、直接腸から成分を吸収しますので、胃を痛めず、早く作用して、効果的に熱を下げます。
●医療用医薬品と同じ有効成分(アセトアミノフェン)を同量配合。
よくある質問Q&A

アセトアミノフェンの市販薬について、自分でも使えるのかわからない、どこで入手できるかわからないといった疑問を持っている方がいますので、参考にしてみてください。
妊娠中や 授乳中でも使える?
アセトアミノフェンは、妊娠・授乳中でも使用できる薬です。ただし、カロナールAは、妊婦や妊娠の可能性のある方については下記の添付文書の通り、医師や薬剤師に相談が必要です。

効かない時はどうする?
市販薬が効かない場合、いくつか理由が考えられます。代表的なものをいくつかご紹介します
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- 熱が上がりきっていない
- 水分不足
- 心因性の発熱
自身の判断で用量を変えたり、他の薬を併用したりせず、症状が続くようであれば、早めに医師や薬剤師、医薬品登録販売者に相談しましょう。
ネットで買える?
アセトアミノフェンは、市販薬であればドラッグストアやネットでも購入可能です。製品ごとに有効成分量(錠あたりの成分)、用量、対象年齢、販売区分などが異なるため、添付文書で確認し、用法・用量と服用間隔を守って使用してください。
一方、医療用医薬品のアセトアミノフェンは処方箋が必要です。発熱や痛みが長引く、妊婦・小児など配慮が必要な方は、医師、薬剤師、医薬品登録販売者などに相談ください。
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まとめ
カロナールは処方薬も市販薬も有効成分(アセトアミノフェン)は同じですが、用量・価格・入手方法は異なるということを知っていただけましたでしょうか。頭痛や発熱、風邪、生理痛の“その時”に備え、家族の年代に合う解熱・鎮痛の市販薬を賢く常備しましょう。購入前は添付文書で用法・用量を確認し、不安があれば薬剤師・医師へ相談を。違いが分かれば、ドラッグストアで迷子にならず、安心のセルフケアが実現します。


