薬剤師が教える!発熱・頭痛・生理痛におすすめの市販薬

解熱鎮痛薬とは、いわゆる「痛み止め」のことで、頭痛、生理痛や、風邪などによる発熱に使用される薬を指し多種多様なものがドラッグストアやネットで販売されています。

ここでは、発熱・頭痛・生理痛に効く市販の解熱鎮痛薬の選び方のポイントについて解説します。

この記事の監修者
鈴木 伸悟
薬局に勤務する現役薬剤師。横浜市西区薬剤師会理事。大手ドラッグストアでの勤務を経験後、処方せん調剤を主体とした保険薬局にてOTC医薬品の販売に取り組む。また、薬剤師や医薬品登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報をSNSで発信するほか、メディア出演、全国各地での講演会、日経DIプレミアムでは連載を持つなど多方面で活動している。著書『薬局OTC販売マニュアル 臨床知識から商品選びまで分かる(日経BP)』... 続きを読む

どのようなときに解熱鎮痛薬を使うべき?

発熱・頭痛・生理痛などに

解熱鎮痛薬は、発熱や頭痛、生理痛等に対して効果が期待できるもので、もしものときに備えて普段から市販薬を常備している方も多いでしょう。しかし多種多様なものがあり、選び方に迷うことも少なくありません。

新型コロナウイルス感染症に

最近では新型コロナウイルス感染症の対策として、解熱鎮痛薬を常備している方もいます。解熱鎮痛薬は、熱を下げる効果と痛みをとる効果の両方があります。

発熱・頭痛・生理痛に効く市販の解熱鎮痛薬の選び方

様々な解熱鎮痛薬を選ぶポイントとして、効き目や胃腸に対する影響などで選ぶ方法があります。それぞれについてみていきましょう。

主要な成分で選ぶ

解熱鎮痛薬で代表的な成分は3つあります。

炎症と痛みを取り除く「ロキソプロフェン」または「イブプロフェン」、炎症を抑える作用はほとんどないとされていますが、胃に優しく15歳以下でも服用できる商品がある「アセトアミノフェン」のいずれかが配合されていることが多いでしょう。アセトアミノフェンは、医療用医薬品のカロナールでお馴染みの成分です。

ロキソプロフェン、イブプロフェン

炎症と痛みを取り除く成分です。頭痛や生理痛などのときは、比較的しっかり痛みや炎症を抑えてくれるこれらの成分が入った解熱鎮痛薬がお薦めです。

ロキソプロフェンとイブプロフェンどちらが効く?

どちらも痛み止めとして効き目が良い成分ですが、明確な比較データがなく、効き目には個人差があります。

アセトアミノフェン

15歳未満の方や高齢者、喘息がある、胃が弱い、腎機能が低下している、インフルエンザの疑いがあるなどの場合は、アセトアミノフェンを選ぶと良いでしょう。アセトアミノフェンには炎症を抑える作用はほとんどなく、鎮痛効果はイブプロフェン、ロキソプロフェンと比べてやさしめです。

胃への負担で選ぶ

解熱鎮痛薬の服用により胃が荒れてしまう方もおります。そのような方は、ロキソプロフェンやイブプロフェンが入ったものではなく、胃にやさしいアセトアミノフェンが入ったものを選ぶといいでしょう。あるいは、酸化マグネシウム等の胃を保護する制酸成分がはいったものが候補となります。

服用における留意点

眠気がでるおそれがある成分

鎮痛の補助を目的として「アリルイソプロピルアセチル尿素」「ブロモバレリル尿素」などの催眠鎮静成分の入った薬は、眠気が出るおそれがあります。「痛みを取って早く寝たい」「痛みでイライラする」という方には選択肢となりますが、知らずに飲んで、痛みが緩和されたとしても大事な仕事や試験でボーっとしてパフォーマンスが落ちてしまったら大変です。催眠鎮静成分が配合されると、 自動車や機械類の運転もできません。また、長く服用すると依存が生じることもあり、使用上の注意をしっかり読んで正しく服用しましょう。

眠気が気になる場合などは、痛みをとる成分が単独で入っているシンプルな解熱鎮痛薬(単剤)を選ぶと良いでしょう。

種類 効果など その他
ロキソプロフェン、イブプロフェン 解熱鎮痛効果は強め 市販薬では15歳未満は服用不可
アセトアミノフェン 鎮痛効果はやさしめ、炎症を抑える作用はほとんどない 胃に優しい
アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロモバレリル尿素 鎮痛の補助、イライラや緊張を鎮める 眠気がでるおそれがある

正しい服用タイミング

痛みの症状が出始めたと思った時に早めに服用しましょう。痛みを我慢している間に、痛みの原因物質が大量に分泌されてしまった後では、薬の効果を感じるのに時間がかかりますし、効果を実感しづらくなります。ただし、痛みがない時に予防で服用することや痛みを我慢することはおすすめできません。

生活の質をあげるために、適切なタイミングで解熱鎮痛薬を上手に利用することが大切です。

使いすぎのリスク

解熱鎮痛薬の使いすぎが原因で起きてしまう頭痛(薬物乱用頭痛)があります。目安として 月に10日以上、自己判断で解熱鎮痛薬を服用している人は、医療機関を受診し、頭痛の原因や対処法を診てもらったほうがいいでしょう。

<解熱鎮痛薬の選び方:基本パターン>

<解熱鎮痛薬の選び方:注意が必要な方>

【選び方別】発熱・頭痛・生理痛に効くおすすめの市販薬

ロキソプロフェンが入った解熱鎮痛薬(単剤)

ロキソニンS
税抜価格 12錠・648円
第1類医薬品
第1類医薬品

1回1錠で痛みに速く効く。さらに飲みやすい小型錠
ナロンLoxy
税抜価格 6錠・450円/12錠・630円
第1類医薬品
第1類医薬品

素早く溶けて、痛みに速効

など

イブプロフェンが入った解熱鎮痛薬(単剤)

リングルアイビーα200
税抜価格 18カプセル・0円/12カプセル・1,180円/24カプセル・2,080円/36カプセル・2,850円
第❷類医薬品
第❷類医薬品

つらい頭痛・生理痛・発熱に速く効く
イブ
税抜価格 24錠・580円/36錠・850円
第❷類医薬品
第❷類医薬品

痛み・熱に効く 飲みやすい小粒の錠剤

など

アセトアミノフェンが入った解熱鎮痛薬(単剤)

カロナールA
税抜価格 24錠・980円
第2類医薬品
第2類医薬品

速くよく効いて胃にやさしい
タイレノールA
税抜価格 10錠・733円/20錠・1,143円/10錠・733円/20錠・1,143円/30錠・1,900円/10錠・808円/20錠・1,314円
第2類医薬品
第2類医薬品

主に脳(中枢神経)に作用し、痛みや熱をおさえます。

など

お子さま向けの解熱鎮痛薬

アセトアミノフェンのみを配合した解熱鎮痛薬を選ぶとよいでしょう。 商品によって使用できる年齢が異なるため注意しましょう。

小児用バファリンチュアブル
税抜価格 12錠・650円
第2類医薬品
第2類医薬品

「熱・痛み」にすぐにのめる便利なチュアブル錠
バファリンルナJ
税抜価格 8錠・650円/12錠・700円
第2類医薬品
第2類医薬品

小・中・高校生の生理痛・頭痛に

など

その他の解熱鎮痛薬

催眠鎮静成分を配合するものは「眠気」に注意をしましょう。

ロキソニンSプレミアム
税抜価格 12錠・698円/24錠・1,180円
第1類医薬品
第1類医薬品

なんとかしたいつらい頭痛に。速さ、効きめ、やさしさの3つを同時に追求
バファリンプレミアム
税抜価格 20錠・980円/40錠・1,580円/60錠・1,980円
第❷類医薬品
第❷類医薬品

つらい頭痛に、速効・すぐれた効き目。さらに、胃にやさしい解熱鎮痛薬。
イブA錠
税抜価格 24錠・750円/36錠・1,100円/48錠・1,300円/60錠・1,600円/24錠・750円/24錠・750円/60錠・1,600円/60錠・1,600円/90錠・0円
第❷類医薬品
第❷類医薬品

頭痛・熱などに
バファリンルナi
税抜価格 20錠・650円/40錠・1,080円/60錠・1,380円
第❷類医薬品
第❷類医薬品

生理痛・頭痛に速くよく効く
ナロンエースT
税抜価格 48錠・1,600円/84錠・2,730円/24錠・820円
第❷類医薬品
濫用のおそれ
第❷類医薬品

頭痛・生理痛に速く効く
セデス・ハイ
税抜価格 10錠・720円/20錠・1,300円/40錠・2,200円/10錠・720円
第❷類医薬品
第❷類医薬品

がまんできない、つらい痛みによく効く【ピリン系解熱鎮痛薬】

子宮・腸管の過度な収縮を抑える成分が入っている生理痛専用の鎮痛薬:

エルペインコーワ
税抜価格 12錠・980円/12錠・980円
第❷類医薬品
第❷類医薬品

生理のしくみから考えられた生理痛専用薬

こんな症状は受診を

以下に1つでも当てはまる場合は、医療機関を受診しましょう。

【h3】発熱の場合

  • 急激な高熱
  • 微熱などが長く続く、繰り返している
  • 発熱に加えて下痢・発疹・胸痛・腰痛・動機などがある

頭痛の場合

  • 最近頭部外傷を経験した
  • 突然発症した頭痛
  • 今まで経験したことのない頭痛
  • 仕事などが継続できないほどの頭痛
  • 小児、または50歳以上で初めて頭痛を経験
  • 吐き気やめまいを伴う
  • 足が動かしにくい

生理痛の場合

  • 鎮痛薬を服用しても効果がない
  • 月経周期でないときも下腹部痛や腰痛がある
  • 下腹部痛以外の症状(頭痛や吐き気、めまいなど)を伴う
  • 下腹部痛以外の症状(頭痛や吐き気、めまいなど)を伴う
  • 普段と違う不規則な出血や多量の出血がある、血の塊が見られる