
この秋に備える災害時の
常備薬チェックガイド
秋は、季節の変わり目に体調をととのえる時期であると同時に、台風や地震にそなえる防災シーズンでもあります。この秋のセルフケアの一環として、ご家庭の常備薬を見直してみませんか。
地震や台風、大雨などの災害は、いつ起こるかわかりません。水や非常食、懐中電灯などの防災用品を準備している方は多いと思いますが、「薬の備え」はできていますか?災害が起こると、薬局や医療機関が一時的に利用できなくなったり、交通や物流が止まったりする可能性があります。そこで災害時に役立つ常備薬グッズに関して今回はお伝えします。
この記事の監修者

薬局に勤務する現役薬剤師。横浜市西区薬剤師会理事。大手ドラッグストアでの勤務を経験後、処方せん調剤を主体とした保険薬局にてOTC医薬品の販売に取り組む。また、薬剤師や医薬品登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報をSNSで発信するほか、メディア出演、全国各地での講演会、日経DIプレミアムでは連載を持つなど多方面で活動している。著書『薬局OTC販売マニュアル 臨床知識から商品選びまで分かる(日経BP)』『OTC薬ポケットマニュアル(じほう)』
※掲載している商品の選定、商品画像や価格、特徴、対応レベル目安などはキュアベルの情報を基にしており、監修者によるものではありません。
このページでチェックすること
防災用の常備薬を揃える際は、まず実際に使用する可能性のある家族について、下記の項目を確認しておきましょう。OTC医薬品は症状に合った商品を選ぶことはもちろん、年齢や持病、服用中の薬などによって使用できない商品もあるため、注意が必要です。家族みんなで使えるだろうと思って準備した薬が、いざというときに使えないとなると大変です。誰が使用するのかをあらかじめ考え、家族の皆が安全に使用できる医薬品を準備しておきましょう。
はじめに確認したいこと
- 家族の年齢
- 持病
- アレルギー
- 服用中の薬
常備薬におすすめする
OTC医薬品例
おすすめ商品例
解熱鎮痛成分のみのシンプルな処方で、発熱や頭痛、生理痛などに効き目を重視する場合におすすめとなります。
使用できない人の例
15歳未満の小児、胃・十二指腸潰瘍の人、腎臓病の人、出産予定日12週以内の妊婦など
解熱鎮痛成分のみのシンプルな処方で、比較的注意事項が少なく、おすすめとなります。胃腸や腎臓への影響が少なく、インフルエンザ感染時の解熱にも広く使用されます。
使用できない人の例
アセトアミノフェンを服用してアレルギー症状を起こしたことがある人など
※年齢や持病などの条件で絞り込んで比較できます
おすすめ商品例
かぜの11症状にしっかり効能効果があり、幅広い年齢で使用できることがおすすめのポイントです。
使用できない人の例
自動車などの乗り物の運転をする人など
※年齢や持病などの条件で絞り込んで比較できます
おすすめ商品例
胃痛、むかつき、消化不良、吐き気など幅広い効能効果があり、注意事項が比較的少ないため、おすすめとなります。
使用できない人の例
透析療法を受けている人など
※年齢や持病などの条件で絞り込んで比較できます
おすすめ商品例|皮膚外用薬
ストロングステロイド成分のみのシンプルな処方で、皮膚炎、湿疹、かぶれ、あせも、虫刺され、蕁麻疹など幅広い効能効果があり、おすすめとなります。保護者の指導監督のもとに小児から使用が可能です。
使用できない症状の例
水ぼうそう、水虫、化膿している患部など
抗生物質を配合し、外傷・火傷等の化膿予防及び治療、とびひなどに効能効果があり、おすすめとなります。保護者の指導監督のもとに小児から使用が可能です。
使用できない症状の例
深い傷、ひどいやけどの患部など
※ステロイドの有無や使用部位などの条件で絞り込んで比較できます
おすすめ商品例|内服薬(抗アレルギー成分)
抗アレルギー作用と抗ヒスタミン作用を併せもつ有効成分メキタジンを配合し、じんましん、湿疹・かぶれによるかゆみだけでなく、鼻炎にも効能効果があることがおすすめのポイントです。
使用できない人の例
自動車などの乗り物の運転をする人など
※年齢や持病などの条件で絞り込んで比較できます
おすすめ商品例
切傷、すり傷、さし傷、かき傷、靴ずれ、創傷面の殺菌・消毒、痔疾の場合の肛門の殺菌・消毒に効能効果がありおすすめとなります。保護者の指導監督のもとに小児から使用が可能です。
※年齢や持病などの条件で絞り込んで比較できます
医療機関で処方されている
医療用医薬品はどうする?
★ お薬手帳のコピーを常備薬グッズにいれておきましょう
高血圧や糖尿病などで、普段から服用している処方薬は、主治医に相談の上、1週間程度の予備を持って対策するとよいですが、すべての患者さんが自由に処方薬を余分に入手できるわけではありません。そのため、薬が途切れたときに、別の医療機関・薬局でも薬や用法・用量を特定してもらえるようにお薬手帳のコピーを常備薬グッズにいれておきましょう。新しいお薬手帳に変わった際に、古いお薬手帳を捨てずに常備薬グッズの中に入れておくこともおすすめです。
備えチェックリスト
- 解熱鎮痛薬
- 総合感冒薬
- 胃腸薬
- 皮膚外用薬・抗アレルギー薬
- 殺菌消毒薬
- お薬手帳のコピー
- 使用期限の確認
防災用品点検の日(3月1日、6月1日、9月1日、12月1日)に合わせて 年4回のチェックがおすすめです。
チェックリストをPDFでダウンロードこんな風に使えます
- 防災ポーチや非常用持ち出し袋に入れておく
- 家族で一緒にチェックしながら常備薬を見直す
おわりに
災害時のいざというときに困らないためには、普段から使用している薬や、けがや体調不良に備えるOTC医薬品などの準備も大切です。「誰が使うのか」「災害時のどのような症状に使うのか」「安全に使える薬なのか」をしっかり考えて、家族に合ったものを準備しておくことが大切です。そして、薬は一度準備して終わりではありません。定期的に使用期限や在庫を確認し、家族の年齢や健康状態、普段使用する薬の変化に合わせて見直しましょう。今日からできる防災対策の一つとして、ぜひご家庭の常備薬グッズを見直してみてください。薬の選び方や備え方に迷ったときは、身近な薬剤師や医薬品登録販売者に相談することも、災害への大切な備えの一つです。
キュアベルで、家族に合う薬を探す
症状や年齢の条件で絞り込み、成分や特徴を比べながら選べます。
お薬をさがす※本ページは薬剤師の監修のもと、災害時の備えとしての薬の選び方をお伝えするものです。特定の商品の購入を推奨するものではありません。
※商品名は選び方の一例です。実際に選ぶ際は、商品情報や添付文書をご確認のうえ、ご自身の年齢・症状・持病・服用中の薬に応じて、必要に応じて医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。
※症状が強い場合や長く続く場合は、セルフケアだけで対応せず医療機関の受診をご検討ください。
