【2026最新】トラネキサム酸の市販薬と医療用の違いは?のどの痛み・シミ(肝斑)への効果と選び方を薬剤師が解説!
トラネキサム酸を配合する市販薬の選び方を薬剤師が解説します。のどの痛み(咽頭痛)やシミ(肝斑)等への効果、医療用医薬品「トランサミン」との違いなども紹介。服用可能な人の年齢や妊娠中の注意点など、気になる情報をまとめた記事です。
※掲載している商品の選定、商品画像や価格、特徴、対応レベル目安などはキュアベルの情報を基にしており、監修者によるものではありません。
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トラネキサム酸とは?

トラネキサム酸は、出血やアレルギーに関連するプラスミン(線溶酵素)の機能を抑える作用があり、抗出血・抗アレルギー・抗炎症効果を示します。
トラネキサム酸の作用とメカニズム
私たちの体内で炎症や出血が起こる際、「プラスミン」という物質が活性化します。このプラスミンは、血液を溶かしたり(線溶現象)、炎症を引き起こしたり、アレルギー反応を増幅させたりする働きがあります。トラネキサム酸は、このプラスミンの働きをブロックすることで、以下の3つの主要な効果を発揮します。
1. 抗炎症効果:喉の腫れや痛みを鎮める
2. 抗出血効果:止血を助ける(手術時や鼻血など)
3. 抗アレルギー効果:湿疹や蕁麻疹の痒みを抑える
また「メラニンの生成を抑える」効果があります。シミの一種である「肝斑(かんぱん)」は、プラスミンがメラノサイトを刺激することで悪化しますが、トラネキサム酸がその刺激を抑えるため、肝斑の治療薬としても選択されています。
医療用医薬品「トランサミン」はどんな時に処方される?
病院で処方されるトラネキサム酸を配合した代表的な医療用医薬品には、「トランサミン錠」「トラネキサム酸錠」などがあります。扁桃炎や咽頭炎による咽頭痛に対して小児から大人まで処方されることが多いですが、止血剤としてや蕁麻疹などにも処方されることがあり、その適用範囲は広いです。
<医療用医薬品トランサミン錠の効能効果>
○全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向(白血病、再生不良性貧血、紫斑病等、及び手術中・術後の異常出血)
○局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血(肺出血、鼻出血、性器出血、腎出血、前立腺手術中・術後の異常出血)
○下記疾患における紅斑・腫脹・そう痒等の症状
湿疹及びその類症、蕁麻疹、薬疹・中毒疹
○下記疾患における咽頭痛・発赤・充血・腫脹等の症状
扁桃炎、咽喉頭炎
○口内炎における口内痛及び口内粘膜アフター
トラネキサム酸は市販薬で買える?

医療用医薬品「トランサミン錠」のように、トラネキサム酸だけを配合した単剤は市販薬としては販売されていません。市販薬は他の有効成分と組み合わせて配合された「配合剤」となります。
トラネキサム酸を配合する代表的な市販薬
トラネキサム酸を配合する市販薬の中には、口腔咽頭薬や総合感冒薬、鎮咳去痰薬、しみ肝斑改善薬などが販売されています。
<代表的な市販薬>
- 口腔咽頭薬:ペラックT錠a(第3類医薬品)
- 総合感冒薬:ルルアタックEXプレミアム(指定第2類医薬品)
- 鎮咳去痰薬:クールワンせき止めGXプラス(指定第2類医薬品)
- しみ肝斑改善薬:トランシーノEX(第1類医薬品)
年齢に注意が必要
トラネキサム酸を配合した商品には、5歳以上から服用できる商品から15歳以上でないと服用できない商品まで様々であるため、購入および服用前に必ず服用可能な年齢を確認するようにしましょう。
医療用医薬品と市販薬の「量」の違い
トラネキサム酸は医療用医薬品では、成人に1日量として750〜2000mgまで処方されることがありますが、市販で販売している商品の1日服用量は多いもので、750mgとなります。医療機関で処方してもらう用量と比較すると、市販薬の用量が物足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ただし、市販薬ではトラネキサム酸以外に他の成分が配合されています。例えば、ペラックT錠a(第一三共ヘルスケア)には、トラネキサム酸が750mg配合されていますが、他にも抗炎症作用がある「カンゾウ粗エキス」や皮膚や粘膜の機能を正常にはたらかせる作用がある「ビタミンB6」「ビタミンB2」「L-アスコルビン酸ナトリウム(ビタミンCナトリウム)」などが配合されています。
| 医療用 (トランサミン等) |
市販薬 | |
|---|---|---|
| 1日の服用量 | 750mg~2,000mg | 多いもので750mg |
| 配合成分 | 単剤 (トラネキサム酸のみ) |
配合剤 (トラネキサム酸以外も含む) |
トラネキサム酸のエビデンス | のどの痛みや肝斑への有効性
トラネキサム酸は、のどの痛み(咽頭痛)の緩和を目的に広く処方されていますが、咽頭痛に対するトラネキサム酸の有効性を示した報告は、実は少ないです。
ただし、トランサミン錠の添付文書では『扁桃炎、咽喉頭炎、口内炎及び歯肉炎等の患者168例を対象にした一般臨床試験では、疼痛、腫脹及び発赤等に対する効果は70.8%(119/168例)に認められた。』と記載されています。
一方、肝斑に対するトラネキサム酸(内服薬)の有効性を示した報告は複数あり、肝斑の内服治療では第一選択といえるでしょう。
トラネキサム酸を配合した市販薬の選び方
主にのどの痛みを伴う症状や肝斑の症状には、トラネキサム酸を配合した市販薬が選択肢となります。
とにかくのどの痛みがつらい、腫れている場合

炎症やアレルギーをおさえる作用のあるトラネキサム酸を、成人(15歳以上)1日量あたり750mg配合しています。
●のどの痛み、のどのはれにすぐれた効果
トラネキサム酸とカンゾウ粗エキスの2つの成分が有効に作用して、のどの炎症をおさえます。
●眠くなる成分を含みません
抗ヒスタミン剤を配合していませんので、眠くなりません。
【効能効果】
咽頭炎・扁桃炎(のどの痛み、のどのはれ)、口内炎
【特徴】
トラネキサム酸を750mg配合。眠くなる成分が入っていないため、仕事中や運転をする方でも安心

水なしでも どこでも飲める顆粒
【効能効果】
扁桃炎(のどのはれ、のどの痛み)・咽頭炎、口内炎
【特徴】
トラネキサム酸を750mg配合。顆粒で水なしでも飲めて、患部に気持ちいい冷感が届く
のどの痛み+発熱や頭痛がある場合

・鎮痛成分イブプロフェン配合で、のどの痛みに速く効きます
・抗炎症成分トラネキサム酸配合で、炎症を起こしている患部に効果的に作用します
・飲みやすいソフトカプセルです
【効能効果】
○咽喉痛・頭痛・耳痛・神経痛・歯痛・抜歯後の疼痛・関節痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・月経痛(生理痛)・外傷痛の鎮痛
○悪寒・発熱時の解熱
【特徴】
トラネキサム酸に加え、熱を下げ、痛みを抑える(解熱鎮痛成分)である「イブプロフェン」を配合
のどの痛み+風邪の諸症状(発熱・鼻水・せき等)がある場合

ご家族で服用いただけます。(7歳以上)
●抗炎症成分[トラネキサム酸]と解熱鎮痛成分[アセトアミノフェン]の作用で、のどの痛み、発熱にすぐれた効き目を発揮します。
●持続性抗ヒスタミン成分[クレマスチンフマル酸塩]、副交感神経遮断成分[ベラドンナ総アルカロイド]が、鼻水・鼻づまりにダブルで効果を発揮します。
●去痰成分[ブロムヘキシン塩酸塩]が、せきの原因となるたんを出しやすくします。
●お薬の苦手な方でも服用しやすい苦味のない小粒の糖衣錠です。
【効能効果】
かぜの諸症状(のどの痛み、発熱、鼻水、鼻づまり、せき、たん、悪寒、頭痛、くしゃみ、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和
【特徴】
7歳以上から服用可能なトラネキサム酸を含む総合かぜ薬。のどの痛みのほかにかぜの11症状すべてにすぐれた効き目

1.抗炎症成分イブプロフェン600mgとトラネキサム酸750mgをダブル配合(9錠中)。
のどの痛み、発熱などにすぐれた効果を発揮します。
2.独自の製剤技術によりイブプロフェンが早く溶け出し、効果を発揮します。
3.抗ヒスタミン成分d-クロルフェニラミンマレイン酸塩が、カゼのアレルギー症状(鼻水・鼻づまり等)をおさえます。
4.ジヒドロコデインリン酸塩とdl-メチルエフェドリン塩酸塩が、つらいせきをしずめます。
5.携帯に便利なPTP包装です。
【効能効果】
かぜの諸症状(のどの痛み、発熱、悪寒、頭痛、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、せき、たん、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和
【特徴】
トラネキサム酸やイブプロフェンのほかに鼻症状やせき、たんなどにも効果のある成分を配合した総合かぜ薬
のどの痛みを伴う咳に

かぜ等による「せき」を鎮めます。
●「せき」を引き起こす中枢に直接働き、つらい「せき」を鎮めてくれます。
●気道粘膜を修復するL-カルボシステインとせきを鎮めるジヒドロコデインリン酸塩を配合しています。
●のどの痛みやはれを鎮めるトラネキサム酸を配合しています。
【効能効果】
せき、たん、のどの痛みをともなうせき・たん
【特徴】
せき中枢に働く成分とトラネキサム酸を配合。のどの痛みが伴う「せき」が出る方に

●ジヒドロコデインリン酸塩、ブロムヘキシン塩酸塩などの鎮咳去たん成分に加えて、痛み・ハレを抑えるトラネキサム酸を配合。のどの痛みを伴うせき・たんによく効きます。
●淡緑色の円形のフィルムコーティング錠で、メントールの香りがし、すっきりとした服用感です。
【効能効果】
のどの痛みを伴うせき・たん
【特徴】
せき中枢に働く成分とトラネキサム酸を配合。のどの痛みが伴う「せき」が出る方に
肝斑(ほほ骨周辺のシミなど)を改善したい場合

●トランシーノEXは、肝斑に効くトラネキサム酸を、肝斑改善成分として配合した1回2錠、1日2回服用の医薬品です。
「しみ(肝斑に限る)」の効能を取得
トランシーノEXは、肝斑に効くことが認められたOTC医薬品です。
8週間継続服用で、肝斑の改善効果が期待できます。
【効能効果】
しみ(肝斑に限る)
【特徴】
肝斑に特化した処方。体の内側から8週間の継続服用で効く
注意!トラネキサム酸を配合した薬の飲み合わせと併用禁忌
飲み合わせや併用が可能な商品もありますが、類似成分の重複による副作用等のリスクの恐れにも注意する必要があります。薬剤師や医薬品登録販売者に相談してから服用、または購入を検討しましょう。またトランサミンなどの医療用医薬品と市販薬との飲み合わせ等については、まず医師に相談をするとよいでしょう。
トラネキサム酸が配合された商品同士はNG
市販のかぜ薬や咳止め・のどの薬などは、トラネキサム酸が含まれている商品があります。同一成分を重複服用しないように注意することが必要です。
ケースで知ろう!トラネキサム酸配合の市販薬の選び方

普段、薬局に来られる方の相談内容を例に商品の選び方を紹介します。まずお薬を選ぶ前にお悩みの方にあった商品選定をするため、基本情報と症状、お悩みの方の希望などを伺っています。
ケース1:今朝からのどの痛みがつらい
【基本情報】
- 属性:20代男性
- 現病歴・既往歴:なし
- 副作用・アレルギーの経験:なし
- 服用中の薬、またはサプリメント:なし
- 自動車や機械類の運転操作:仕事で自動車を運転する
【ヒアリング内容】
- 数日前からのどに違和感を感じ始め、今朝からのどの痛みがつらい
- 鼻水やせきなど、その他の風邪のような症状はない
のどの痛みでお悩みの20代男性。この方の顔色や状態、基本情報・ヒアリング内容を確認したうえで、市販薬での対処が可能な場合は、市販薬を紹介しています。
今回紹介する市販薬は「のどの痛みがつらい、腫れている場合」に対応した商品となります。
薬剤師
鈴木 伸悟
・解決したい悩み:つらいのどの痛み
・お薬の服用後に仕事の都合で自動車の運転が必要となる
症状がのどの痛みのみであり、仕事で自動車の運転をする必要があるため、眠くなりやすい成分が入っていない商品を選ぶとよいでしょう。
ケース2:ほほ骨に沿った左右のしみが気になる
【基本情報】
- 属性:30代女性
- 現病歴・既往歴:なし
- 副作用・アレルギーの経験:なし
- 服用中の薬、またはサプリメント:なし
【ヒアリング内容】
- ほほ骨に沿った左右のしみが気になる
- 肝斑によくある症状と一致し、肝斑の疑いがある
肝斑の疑いがある30代女性。この方の顔色や状態、基本情報・ヒアリング内容を確認したうえで、市販薬での対処が可能な場合は、市販薬を紹介しています。
今回紹介する市販薬は「しみ(肝斑に限る)改善薬」となります。
薬剤師
鈴木 伸悟
・解決したい悩み:しみ
・肝斑の特徴であるほほ骨に沿って左右対称に症状がある
肝斑は女性ホルモンが関連して発症するといわれており、妊娠や経口避妊薬などにより誘発・悪化するおそれがあります。症状のヒアリングをすることで、正しい商品提案、対策などをアドバイスすることができます。
こんな症状は受診を
以下に1つでもあてはまる場合は、医療機関(内科、および皮膚科)を受診しましょう。
<のどの痛みでお悩みの方>
- 激しい喉の痛み(咽頭痛)がある
- 咽頭痛で声が出ない
- 色の濃い痰が出る
- 喉に違和感や異物感がある
- 呼吸が苦しい
<しみでお悩みの方>
- 痛みやかゆみがある
- シミがある場所がただれる
- 日光の当たらない部位にシミができた(お腹や背中など)
- シミが短期間で大きく目立つようになった
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まとめ
トラネキサム酸は、のどの腫れを鎮める抗炎症作用から、シミの元をブロックする作用まで、幅広い効能を持つ成分です。正しく使うためのポイントを改めて確認しましょう。
1. 市販薬と処方薬の違いを理解する
医療用医薬品の「トランサミン」などは1日服用量として、最大2,000mgまで処方されることがありますが、市販で販売している商品の1日服用量は多いもので、750mgとなります。市販薬は単剤ではなく、他の有効成分を組み合わせた「配合剤」として、症状へアプローチする仕組みになっています。
2. 自分の症状に合った「最適な組み合わせ」を選ぶ
市販薬を選ぶ際は、トラネキサム酸と一緒に配合されている成分に注目すると良いでしょう。例えば、仕事中や運転を控えていて眠気を避けたい場合は、眠くなりやすい成分を含まない「ペラックT錠a」のようなタイプが適しています。
のどの痛みに加えて「発熱」や「頭痛」を伴う場合は、解熱鎮痛成分であるイブプロフェンを同時に配合した薬を選ぶことで、効率よく症状を緩和することができます。
また「肝斑」であれば、肌の内側から8週間で効く「トランシーノEX」を選ぶと良いでしょう。
3. 飲み合わせと「重複服用」に厳重注意する
トラネキサム酸は風邪薬、咳止め、のどの薬などの市販薬に含まれています。これらを知らずに併用すると、成分の重複により副作用のリスクが高まるため、必ず成分を確認してください。


