薬剤師が解説!美容に関心がある方におすすめのコラーゲンサプリメント

更新日: 2024年11月28日

「肌のハリやうるおいが減ってきた気がする」といったお悩みがあるときにおすすめしたいのが、肌への美容効果が期待できるコラーゲンサプリです。

コラーゲンサプリには錠剤タイプをはじめ、粉末、液体、ゼリーなどさまざまなタイプのものがあります。また、コラーゲンを効率よく吸収するために、配合されている成分にもこだわりたいものです。

そこでこの記事では、コラーゲンサプリの選び方や摂取時の注意点などについて詳しく解説します。

この記事の監修者
吉田 勝栄
薬剤師
大手ドラッグストアでOTC(市販薬)を中心としたヘルスケア製品の接客販売や、メガベンチャー企業でオンライン診療事業の管理薬剤師を経験後、ウィルベース株式会社に入社。
現在は当サイト「CureBell」の運営・コラム作成、OTC・サプリメント等のリサーチ活動を務める。

コラーゲンとは?



コラーゲンはアミノ酸が結合したタンパク質の一種です。人間の体の約2割はタンパク質で構成されており、そのうちの約3割がコラーゲンとされています。具体的には、皮膚の約7割、骨の約5割、関節や軟骨の約6割がコラーゲンで構成されていると言われており、皮膚や骨、関節、血管といった体のあらゆる場所で、細胞同士をつなぎ合わせる役割を果たしています。

また、コラーゲンには以下のような働きもあります。

  • 肌や皮膚のハリやうるおいを保つ

  • 血管のしなやかさを保つ

  • 滑らかな関節の動きを維持する

  • 丈夫な骨を形成する

  • 丈夫な腱や筋肉をつくる

そして、体内にあるコラーゲンのうち約4割は皮膚に存在しています。とくに真皮の大部分はコラーゲンで構成され、皮膚のうるおいやハリ、弾力を支えています。

コラーゲンの量は20代がピークとなり、その後は年齢とともに減少していくため、肌のたるみやしわの原因に。もちろん、肌だけでなく骨や血管、関節などにも悪影響を及ぼすことがあります。

以上のことから、コラーゲンは私たちが健康で快適な日常生活を送るためには欠くことのできないタンパク質と言えるでしょう。

コラーゲンサプリを見る

コラーゲンサプリの選び方



コラーゲンサプリは種類も多く、何をポイントに選んだらよいのか迷いますよね。そこで、コラーゲンサプリの選び方としてとくに注目したいポイントを4つご紹介します。

機能性表示食品を選ぶ

コラーゲンサプリを選ぶときは機能性表示食品の表示があるかどうかを確認しましょう。

コラーゲンサプリの中には保健機能食品という分類に分けられるサプリメントがあります。保健機能食品はさらに「特定保健用食品(トクホ)」「機能性表示食品」「栄養機能食品」の3つに区分されています。
そのなかで「機能性表示食品」は国の定めるルールに基づき、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠の情報などを、消費者庁長官に届出して機能性を表示することが認められている食品です。機能性に関する科学的根拠があるため、効果が期待しやすいでしょう。

また、サプリメントの分類・正しい選び方などサプリメント全般に関する詳しい説明は以下のコラムで解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

サプリの正しい選び方コラムはこちら

コラーゲンの他に配合されている成分で選ぶ

コラーゲン以外の成分にも注目しましょう。

コラーゲンは体の中に入るとアミノ酸に分解され、そのアミノ酸はコラーゲンなどのたんぱく質を合成する材料になります。そのため、コラーゲンの生成をサポートする成分が配合されているかどうかが重要になるのです。

コラーゲンの生成には、アミノ酸・ビタミンC・鉄分が必要となります。とくにビタミンCは重要で、体内でコラーゲンを生成する酵素を補助する働きを持っているため、欠かせない存在となっています。また、女性は月経などによって鉄分が不足しがちなので、鉄分が含まれているものもおすすめです。

また、皮膚における美容効果が期待できたり、コラーゲンの働きをサポートしたりする、以下のような成分が含まれているものもよいでしょう。

成分名 特徴・期待できる効果
ヒアルロン酸 肌の乾燥を防ぐ
プラセンタ ・肌にうるおいを与える
・シミ、しわの改善が期待できる
プロテオグリカン ヒアルロン酸と同等の保水力がある
エラスチン コラーゲン同士を結びつけて肌のハリや弾力を保つ

コラーゲンサプリを見る

形状で選ぶ

コラーゲンのサプリにはおもに以下の4つのタイプがあります。

形状 特徴
錠剤 味にこだわる必要がなく、外出先に持ち歩くのにも便利
粉末 食べ物や飲み物に混ぜて摂取できる
液体 水分補給のついでに気軽に飲める
ゼリー お菓子感覚で摂取でき、おやつ代わりにもなる

サプリメントは生活スタイルや好みに合わせ、継続しやすい形状のものを選ぶようにしましょう。

コラーゲンぺプチド配合のサプリメントを選ぶ

コラーゲンペプチドは、コラーゲンを加熱処理して小さく分解したタンパク質で、「低分子コラーゲン」「加水分解コラーゲン」とも呼ばれています。摂取する前にある程度分解され小さくなっているため、高分子のコラーゲンと比較すると消化、吸収の効率が良いと考えられています。

コラーゲンサプリを見る

CureBellでのサプリメントの探し方

CureBellサプリ版の特長
CureBellサプリ版の特長

CureBell(キュアベル)では目的や商品区分、1日当の価格、栄養成分、GMP・ドーピング認証有無などの項目で簡単にサプリメントの検索・比較ができます。「自分に合ったサプリメントが分からない」「安全に使用できるサプリメントを探したい」そのような方はキュアベルを使って自身にあったサプリメントを選んでみましょう。

CureBellでのサプリメントの探し方 CureBellでのサプリメントの探し方

CureBellでのサプリ検索はこちら

おすすめのコラーゲンサプリ

機能性表示食品

ディープチャージコラーゲン(ファンケル)

ディープチャージコラーゲン(ファンケル)は、肌のうるおいと弾力をキープ。ファンケルの研究力で吸収に優れたコラーゲンペプチド配合。しっかりと機能が確認されている機能性表示食品です。肌のケアで、いつまでも自信をもった笑顔でいられる、うるおいに満ちた毎日をサポートします。

栄養機能食品

美 チョコラ(エーザイ)

美 チョコラ(エーザイ)は、低分子コラーゲン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ナイアシン、パントテン酸の7種の美容サポート成分を配合した栄養機能食品です。

その他

アミノコラーゲン(明治)

アミノコラーゲン(明治)は、厳選した素材を使用し、製法にこだわったコラーゲンパウダーです。吸収されやすい低分子化フィッシュコラーゲンを使用しており何にでも混ぜられる風味で、お好きな飲み物・食事に溶かすだけのコラーゲンサプリメントです。

コラーゲン(ディーエイチシー)

コラーゲン(ディーエイチシー)は、魚由来のコラーゲンペプチドに、美容をサポートするビタミンB1、ビタミンB2を配合してはたらきを強化。若々しいハリやキメに役立ち、みずみずしくしなやかな美しさをサポートするコラーゲンサプリメントです。

ザ・コラーゲン(資生堂)

ザ・コラーゲン(資生堂)は、10種の美容成分を厳選配合。美を生み出し続けるサイクルに着目した独自設計のコラーゲンサプリメントです。

コラーゲンサプリメントを使用するときの注意点



美肌に大きな効果が期待できるコラーゲンサプリですが、使用するときには注意点もあります。サプリメントを効果的かつ安全に使用するためにもぜひ知っておきましょう。

アレルギーに注意

コラーゲンは食品からも摂取できます。ただ、食品から摂取できるコラーゲンは少ないため、アレルギー体質でも比較的安心して摂取できるとされています。

一方、サプリの場合は、コラーゲンの摂取量が多くなりがちなので、食品では問題がない方でも、アレルギー反応が生じることがあります。

また、サプリメントに使用されるコラーゲンの原材料には、動物由来と魚由来の2種類があります。動物由来の原材料には、牛の皮や骨・豚の皮・鶏の軟骨が、魚由来の原材料には、タラ・サケなどの魚の皮やうろこなどが使用されています。

そのため、そもそも肉や魚といった食材にアレルギーがある方は注意が必要です。アレルギーは人によっては命にかかわる重篤な症状を引き起こします。コラーゲンの原材料をしっかりと確認し、気になる症状が出た場合は使用を控えるようにしましょう。

過剰摂取に注意

コラーゲンはタンパク質の一種です。そのため、過剰に摂取するとタンパク質の摂りすぎになり、かえって肝臓や腎臓に負担をかけてしまう恐れがあります。

また、過剰に摂取したタンパク質は脂肪としても蓄えられるため、太りやすくなる恐れもあります。

このことから、コラーゲンサプリも過剰摂取には注意が必要だと考えられます。サプリメントを利用する際は、記載されている摂取方法・摂取量を守って利用しましょう。

まとめ

コラーゲンサプリには、肌にハリやうるおいを与えるなど、美容においてうれしい効果が期待できます。

サプリを選ぶときは、機能性表示食品や栄養機能食品とされているものや、自分にとって続けやすい形状のものを選ぶのがおすすめです。

また、コラーゲンを効率的に摂取できるよう、コラーゲンペプチドや、コラーゲンの生成をサポートするアミノ酸・ビタミンC・ビタミンA・鉄分が配合されているものを選ぶようにしましょう。

ただし、過剰に摂取すると肌トラブルや内臓への負担の増大、太りやすくなるなどのリスクもあるので注意が必要です。記載されている摂取方法・摂取量を守って、適切に利用しましょう。