免疫力を高める食べ物と腸内フローラの関係とは?

更新日: 2025年11月27日

季節の変わり目に風邪をひきやすい、疲れやすいと感じることはありませんか?その原因は、免疫力と深く関係している可能性があります。最近、特に注目されているのが腸内環境を整える「腸活」。腸には多くの免疫細胞が存在しており、腸内フローラが乱れると体調にも影響を及ぼすことがあるといわれています。本記事では「免疫力を支える食べ物」や「腸内フローラ」「腸内環境」「日常で免疫機能を保つ方法」の4つを軸に、今日から身体を守るためのポイントを解説します。

この記事の監修者
牧田 淑美
管理栄養士
大学卒業後、福祉施設での栄養管理、企業向けの商品開発、特定保健指導、健康経営支援など多岐にわたる現場を経験。その後、独立し、現在は離乳食教室の運営や米粉パン事業をはじめ、健康をテーマにした複数のプロジェクトを展開中。ライフステージに寄り添った実践的な栄養支援を軸に、食の専門家として「より良い暮らしと健康」を支える活動を続けている。

免疫力とは?そして高めるために必要なこと

私たちの身体には、外から侵入してくるウイルスや細菌などの異物、そして体内で発生する不要な細胞に対応する「免疫システム」が備わっています。このシステムが適切に働くことで、健康を保つサポートをしてくれるのです。しかし、生活リズムの乱れやストレス、睡眠不足などが続くと身体のコンディションが乱れやすくなることがあります。一方で免疫力がスムーズに働くことで、体調を崩しにくく、疲れが残りにくいといった健康上のメリットが期待できます。

免疫力とは何か

免疫とは、生まれながらに私たちの身体に備わっている「自分を守る仕組み」です。ウイルスや細菌などの外部の刺激から、体内で発生する不要な細胞に反応して、健康を維持するために働いています。この免疫力が過剰に反応したり、うまく働けなかったりすると、体調の変化を感じやすくなることがあります。

この免疫システムが正しく働くためには、バランスを保つことが大切といわれています。近年、免疫機能を支える重要な要素として注目されているのが、「腸」です。腸は食べ物から栄養を吸収するだけでなく、免疫細胞の約7割が集まる臓器でもあります。つまり、腸内環境を整えることは、免疫機能を健やかに保つためのサポートにつながると考えられています。

次の章では、腸と免疫の関係について詳しく見ていきましょう。

腸内フローラと免疫力の深い関係

腸内フローラのバランスを整えることは、免疫力のバランスを支える要素のひとつとされています。

腸には免疫細胞が集中している

腸は「第二の脳」と呼ばれるほど、全身の健康と深い関わりを持つ臓器です。体内の多くの免疫細胞が腸に存在し、腸内フローラと相互に作用しながらバランスの維持に関わっています。腸内環境を整えることは、こうした免疫細胞の働きをサポートし、健康的な状態を保つうえで大切なポイントです。

腸内フローラのバランスが免疫を左右する

腸内フローラとは、私たちの腸の中に生息している、約100兆個以上の細菌の集まりのことです。善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つに分かれて、それぞれがバランスを取りながら共存しています。善玉菌は、腸内環境を整え、体内で有害物質の生成を抑えることで、免疫細胞の働きをサポートします。一方、悪玉菌が増えると腸内のバランスが乱れやすくなるため、バランスの取れた状態を保つことが大切です。

善玉菌を増やすには

善玉菌を増やすためには、まず腸内環境を意識した食生活が大切です。特に、発酵食品(ヨーグルト・味噌・納豆など)や、食物繊維を多く含む野菜・果物・海藻類を積極的に取り入れることが推奨されています。これらの食品は善玉菌のエサとなり、腸内フローラのバランスを保つサポートをしてくれます。

また、規則正しい生活や十分な睡眠、適度な運動も、腸の動きを整えるうえで役立ちます。腸内環境が改善されることで、全身の健康維持にも良い影響が期待できます。

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免疫力を支える食べ物まとめ

ここでは、免疫機能を整えるために腸内環境を整えるとされている食べ物について紹介します。 まずは、基本となる食生活を整え、栄養をバランス良く摂ることが基本です。 そのうえで、以下の食品を意識して取り入れると、より健康的な食習慣を続けやすくなります。ただし、どんな食べ物でも摂り過ぎは体に負担をかける原因になります。 加工食品は控えめにして、適量を守ることを心がけましょう。

発酵食品で善玉菌を直接補給

発酵食品は、腸内の善玉菌をサポートする食品として知られています。ヨーグルトには乳酸菌やビフィズス菌が豊富に含まれ、納豆には納豆菌とビタミンKが含まれています。 キムチには植物性乳酸菌と食物繊維の両方を含み、味噌は毎日の味噌汁で手軽に取り入れられる食品です。

毎日少量でも継続することで、腸内フローラのバランス維持に役立つといわれています。朝食にヨーグルト、夕食に納豆など、無理なく続けられる習慣にすることがポイントです。 また、生きた菌を摂取するためには、加熱しすぎないよう注意しながら取り入れましょう。

食物繊維で善玉菌をサポート

食物繊維は善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えるうえで欠かせない栄養素のひとつです。下記の2つのタイプをバランスよく摂取することがポイントになります。不溶性食物繊維は、ごぼう、キャベツ、玄米などに多く含まれており、腸の動きを活発にして便通のサポートを期待できます。一方、水溶性食物繊維は、わかめ、オクラ、納豆、りんごなどに含まれ、腸内で善玉菌が働きやすい環境をつくる助けになります。これらの食材を日々の食事にバランスよく取り入れることで、腸内フローラを健やかに保つことにつながります。

不溶性食物繊維 水溶性食物繊維

主な食材

  • ごぼう
  • キャベツ
  • 玄米
  • わかめ
  • オクラ
  • 納豆
  • りんご

ビタミン・ミネラルで免疫細胞を支える

免疫細胞がスムーズに働くためには、さまざまなビタミンとミネラルは欠かすことのできない栄養素のひとつです。ビタミンCは柑橘類、ブロッコリー、パプリカ、いちごに豊富で、白血球の機能を正常に保ち、抗酸化作用があるといわれています。ビタミンAはにんじん、かぼちゃ、ほうれん草、レバーに含まれ、粘膜の健康維持に関係しています。ビタミンDはサケ、サンマ、きくらげ、卵黄から摂取でき、免疫機能の調節に関わる栄養素といわれています。これらの栄養素を意識して取り入れることで、日々の元気な身体づくりをサポートが得られます。

ビタミンC ビタミンA ビタミンD

主な役割

抗酸化作用

粘膜を健康に保つ

免疫機能の調節をサポート

主な食材

  • 柑橘類
  • ブロッコリー
  • パプリカ
  • いちご
  • にんじん
  • かぼちゃ
  • ほうれん草
  • レバー
  • サケ
  • サンマ
  • きくらげ
  • 卵黄

季節ごとのおすすめ食材例

季節の旬の食材を取り入れると、その時期に必要な栄養を効率よく摂取できます。

  • 春(3月〜5月)は、春キャベツ・新玉ねぎ・アスパラガスなど新鮮な緑黄色野菜が豊富。冷や汁や冷製スープで納豆や味噌を活用するのもおすすめです。
  • 夏(6月〜8月)は、トマト、トウモロコシ、きゅうりなど、ビタミンやミネラル、水分を含む食材を活かしましょう。夏バテ予防にも効果が期待できます。
  • 秋(9月〜11月)は、しいたけ・まいたけ・えのきなどのきのこ類で食物繊維とビタミンDを取り入れ、さつまいもや里芋、りんご・柿・ぶどうなどの季節の食材で栄養を補いましょう。
  • 冬(12月〜2月)は、大根・にんじん・ごぼうなどの根菜類であたたかい料理を。発酵食品を取り入れた温かい味噌汁や鍋料理を楽しみましょう。みかんやゆずといった柑橘類でビタミンCを取り入れるのもおすすめです。

毎日少しずつでも継続することで、健康的な腸内環境と免疫機能を維持しやすくなります。

腸内環境を整える生活習慣

腸内環境を整えるには、睡眠・運動・ストレス・水分の4つの要素を日常に取り入れることが大切です。ここでは、具体的な対策を詳しく紹介します。

睡眠をしっかり取る

腸は自律神経と深くつながっており、睡眠不足は腸内環境の乱れにつながることがあります。腸のリズムを整えるには規則正しい睡眠を心がけましょう。目安として、1日7時間前後の睡眠をとり、就寝・起床時間を一定に保つことで体内のリズムを整えやすくなります。

適度な運動で腸を活発に

ウォーキングや軽いストレッチは、血流や代謝を促して腸の動きをサポートします。継続することで腸内細菌のバランスが整いやすく、身体全体の健康にもつながります。手軽に始められる健康習慣です。

ストレス管理が大切

強いストレスは自律神経のバランスを乱し、腸の働きに影響を与えることがあります。深呼吸や趣味の時間を取り入れるなど、リラックスできる時間を確保するようにしましょう。ストレスをうまくコントロールすることで、腸の調子を整えやすくなります。

水分補給を忘れない

私たちの体は約60%が水分でできており、水分補給は健康維持には欠かせません。そして、水分不足は便が固くなる要因のひとつで、腸内環境を乱すことにつながることがあります。1日1.5〜2Lを目安にこまめに水分を摂取しましょう。喉が渇く前に水分補給を習慣化すると、腸の動きが滑らかになりやすく、排便リズムを保ちやすくなります。

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免疫力を高めるための総合的な方法

健康を守るための力は日々の生活習慣の積み重ねから育まれます。腸内環境を整える食事、適度な運動、質の高い睡眠、ストレスの管理を意識することが身体を守る力をサポートします。ここでは今日から実践できる具体的なステップを紹介します。

食事・腸活・生活習慣のトータル実践

免疫機能の維持には腸内環境と睡眠・ストレス・運動のバランスが欠かせません。野菜・たんぱく質中心の食事に、発酵食品と食物繊維を組み合わせて腸内細菌の多様性を保ちましょう。例えば、朝はヨーグルト+バナナ、夜は野菜たっぷりスープなど、毎日自分に合った習慣で続けていきましょう。

そして、睡眠は7〜9時間を目安に規則正しいリズムを意識することが大切です。就寝前のスマートフォンの使用を避けるのもより良い睡眠を促します。

今日から始められる3つのステップ

腸内環境を良くして免疫力を高めるための3ステップを紹介します。

  1. 発酵食品を一品プラスで腸内環境維持をサポート
  2. 1日20分のウォーキングで代謝のリズムを整える
  3. 寝る前の深呼吸で心を落ち着け、睡眠の質を良くする

こちらのアクションは無理なくできる内容です。まずは続けることから始めてみてださい。

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まとめ

健康を保つための基本は、毎日の生活リズムを整えることです。 栄養バランスの取れた食事、質の良い睡眠、そして適度な運動を続けることで、体の免疫機能を自然に整えやすくしてくれることが期待できます。さらに、腸内環境を整えることは体調管理の鍵です。 腸内フローラのバランスを良好に保つことで、身体が本来持つ防御機能をサポートし、健やかな毎日を過ごしやすくなります。一度に大きな変化を目指すよりも、今日からできる小さな努力を積み重ねることが大切です。

もし「なんとなく体がだるい」「風邪をひきやすくなった」と感じたら、免疫低下のサインかもしれません。 そんなときこそ、自分の体と心の声に耳を傾け、ストレスを溜めず、心身のバランスを整える時間を持ちましょう。免疫力を高める習慣づくりは、未来の健康を守る最大の投資です。 一歩ずつ、できることから始めて、健やかでエネルギーに満ちた毎日を取り戻していきましょう。

<参考文献>