目の疲れ・かすみにおすすめの市販薬|成分・選び方まで徹底解説!
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目の疲れやかすみがあると仕事や運転に支障が出ることもあり、早くどうにかしたいですよね。
目薬にはさまざまな種類があり、疲れ目以外にも、充血、ドライアイ、かゆみなどのアレルギー症状、ものもらいといった感染など、効果は多様です。そのため、自分の目の状態にあった目薬を選ぶことが大事です。
この記事では、目の疲れ・かすみの市販薬について、おすすめ商品や選び方を詳しく解説します。
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そもそも目の疲れ・眼精疲労って何?
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スマホやパソコンを長時間使うなどして目を酷使したり、目が乾燥したりすると、かすみ目などの疲れ目症状が出ます。
目が疲れる原因を排除して少し休めばよくなるような一時的なものならあまり気にする必要はありません。しかし、目を休めたり、睡眠をとったりしてもなかなか治らなければ、「眼精疲労」と呼ばれる状態になっています。目の痛みや充血、涙が出るといった目の症状だけでなく、肩こり、頭痛、吐き気、めまい、倦怠感、食欲不振などが生じることもあります。
なお、一時的な目の疲れはもちろん、眼精疲労も目薬で改善を目指すことができます。
目の疲れ・眼精疲労の原因
眼精疲労の主な原因は目の使い過ぎです。特にスマホやパソコンの使い過ぎは、目の疲れの大きな原因となります。
また、ドライアイや老眼、老化、睡眠不足の他、緑内障、白内障などの目の病気によって引き起こされることがあります。
市販の目薬のメリット
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市販の目薬には、医療用と同じような成分が含まれているものも多く、目の疲れやかすみに対してある程度の効果が見込めます。そのため、病院に行くほどではないけれど、手軽に症状を改善したいときの心強い味方となります。
ただし、しばらく使っても変化がない場合は眼科受診を検討しましょう。
目の疲れ・かすみに対する市販の目薬の選び方
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目の疲れやかすみをピンポイントで改善したいときは、ピント調節機能改善成分とビタミンB12配合の目薬がおすすめです。さまざまな症状に同時に効果が期待できるよう、複数の成分が入っている目薬も多いです。ただ、目薬にも副作用のリスクはあるため、自分にとって不要な成分は入っていないもののほうがよいでしょう。
ここからは、目の疲れ・かすみに対する市販の目薬の選び方をご紹介します。
疲れやかすみに対応した成分
目の疲れやかすみには、ネオスチグミンなどのピント調節機能改善成分とビタミンB12が含まれている商品を選ぶとよいでしょう。ピント調節機能改善成分は目のピント調節機能を改善し、ビタミンB12は目の調節機能を改善し、眼精疲労の症状を改善します。
疲れやかすみ以外の症状で選ぶ
疲れやかすみに加えて他の症状もある場合は、症状に合った成分も配合された目薬を選びましょう。
充血や赤みがある:血管収縮成分配合
目に充血や赤みがあるときは、さまざまな成分原因によって目の血管がふくらんでいます。充血や赤みをすぐとりたい場合は、血管を収縮する成分が配合された目薬を選びましょう。主な成分としては、テトラヒドロゾリンやナファゾリンがあります。ただし、使いすぎるとかえって症状が悪化することもあり、注意が必要です。
目の乾きがある:ビタミンA・ヒアルロン酸ナトリウム・人工涙液
ビタミンA(レチノール)は角膜の修復や、涙の質を正常にすることで、目の乾きを軽減させる成分です。ヒアルロン酸ナトリウムは涙を眼の表面に長時間維持し、眼全体を保護します。人工涙液は涙に近い性質を持ち、涙を増やして目の乾きを軽減させるような効果が期待できます。
使い心地で選ぶ
目薬を点したときに清涼感があるほうがよいのか、刺激が少ない方がよいのかによって、清涼剤配合か無配合かを選びましょう。
清涼感のあるものがよい:清涼剤配合
すーっとする清涼感、爽快感がほしい場合は、清涼剤配合の目薬を選びましょう。清涼剤には、l-メントール、dl-カンフルなどの成分があります。
疲れているときや、眠気を覚ましたいときに使うのもおすすめです。
刺激が少ないものがよい:清涼剤を避ける
清涼剤は刺激を感じるので、刺激がない方がよいときは避けましょう。
種類 | 主な成分 | 期待できる効果 |
---|---|---|
ピント調節機能改善成分 | ネオスチグミン | 目のピント調節機能を改善 |
ビタミン12 | 目の調節機能を改善し、眼精疲労の症状を改善 | |
血管収縮成分 | テトラヒドロゾリン、ナファゾリン | 血管を収縮させ、充血や赤みをとる |
ビタミンA、うるおい成分 | ビタミンA、ヒアルロン酸ナトリウム、人工涙液 | 目の乾きを軽減 |
清涼剤 | l-メントール、dl-カンフル | 清涼感、爽快感 |
コンタクトレンズへの対応有無で選ぶ
市販の目薬は、細菌が増殖しないようにベンザルコニウムなどの防腐剤を含んでいることが一般的です。防腐剤は角膜を傷つけてしまうこともあり、コンタクト用の目薬にはこのような防腐剤は配合されていません。
また、目薬の中には、血管収縮成分が配合されているものもありますが、血管が収縮すると血流が悪くなり、目の細胞に酸素が行き渡りにくくなることから、コンタクト用の目薬には血管収縮成分は配合されていないことが一般的です。
いずれにせよ、商品のパッケージや添付文書をみて、使用可否、使用可能なコンタクトの種類を確認することが大切です。
目の疲れに飲み薬?
今回は目薬を主なテーマとしてご紹介していますが、実は目の疲れに対する効果を謳う市販の飲み薬も存在します。
飲み薬には主にビタミンB12が配合されています。ビタミンB12は、神経細胞の機能を正常に保つとされており、不足すると眼精疲労につながることがあります。逆に、ビタミンB12を補えば、目の疲れの解消につながると考えることができます。
ただし、普通の食事をしていればビタミンB12が不足することはほぼないとされています。そのため、目の疲れにダイレクトに効果が得たい場合は目薬のほうがよいでしょう。一方で、肩こりや腰痛なども併発しているときは、飲み薬も選択肢のひとつとなります。
<目の疲れ・かすみに対応した目薬の選び方>
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目の疲れ・かすみに対するおすすめの市販薬
ここからは、前述した選び方をもとに、目の疲れやかすみに対しておすすめしたい市販の目薬を紹介します。
ピント調節機能改善成分とビタミンB12を配合した目薬
目の疲れやかすみがあるときは、まずピント調節機能改善成分とビタミンB12を配合した目薬を選びましょう。以下のような目薬があります。
血管収縮薬配合の目薬
目の疲れやかすみがあるときは、まずピント調節機能改善成分とビタミンB12を配合した目薬を選びましょう。以下のような目薬があります。
ビタミンA配合
目の乾きも気になるときは、ピント調節機能改善成分に加えてビタミンAが配合されている目薬を選びましょう。以下のような目薬があります。
人工涙液
目の乾きが気になるときは、人工涙液も選択肢の一つです。ただ、人工涙液にはピント調節機能改善成分やビタミンB12が配合されていないことが一般的であるため、目の疲れよりも乾きが気になるときに適しています。
清涼剤が配合されていない目薬
ピント調節機能改善成分と清涼剤が配合されている目薬には以下のようなものがあります。
コンタクトに使える目薬
ピント調節機能改善成分配合で、コンタクトにも使える目薬には以下のようなものがあります。
飲み薬
市販の目薬を使う時の注意点
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最後に、市販の目薬を使う時の注意点、病院受診が必要なケースなどについて解説します。
目薬を他の人と共有しない
目薬を他の人と共有すると、ウイルスや細菌の感染を広げてしまう恐れがあります。目薬を点すときに容器が目の周辺に触れたり、容器の中に涙などを吸い込むことは、気づかないうちに起きています。
特に感染の症状がなくても、不衛生であることは間違いないので共有は絶対にやめましょう。
点したらまばたきではなく目を閉じる
目薬を点したらまばたきをする人が多いと思いますが、実はこれは成分が流れてしまうためNG。目薬を点したら、目薬の成分が行きわたるように、目頭を押さえて目を閉じましょう。
なお、まばたきをすると、目薬の成分はのどのほうに流れていくことが多いです。こうなると、目に対する十分な効果が期待できないだけでなく、体に悪影響を及ぼすこともあるため注意してください。
中には妊娠中・授乳中使用できないものがある
妊娠中や授乳中でも使用に問題ない目薬が多いですが、使用できないものもありますので注意しましょう。使用前には必ず注意書きをよく読み、不安なときは担当医や薬剤師に相談しましょう。
冷やすと清涼剤なしでもすっきり!
すっきりとした使い心地がほしいときは清涼剤入りの目薬がおすすめ。ですが、マイルドな使い心地がよいときもある場合は清涼剤なしの目薬を購入しましょう。そして、すっきり感がほしいときには冷蔵庫などで冷やして使うのです。
ただし、商品によっては冷やすと変性するものがあるため、冷やしても問題ないか確認してから行いましょう。
病院受診が必要なケースもある
目の異常の中には、失明のリスクがある病気にかかっていたり、脳に異常が生じていることがあったりします。そのため、以下のような症状がある場合は早めに眼科を受診しましょう。
- 強い痛み、かゆみ、違和感がある
- 数分以上片目の視野が狭くなった・見えなくなった(網膜中心動脈閉塞症の恐れあり)
- 上記が両目で起こった(脳梗塞、脳腫瘍などの恐れあり)
- けがなどの物理的なきっかけで目に異常が生じた