喉に痰が絡む時の対処法は?おすすめの市販薬を紹介!

痰が絡むと、喉の奥に何かが引っかかっているような感じが続き、とても不快ですよね。この記事では、喉に痰が絡む原因や対処方法、市販薬の選び方などについて解説します。


※掲載している商品の選定、商品画像や価格、特徴、対応レベル目安などはCureBellの情報を基にしており、監修者によるものではありません。
喉に痰が絡む原因は?

気道から出る分泌物を「痰」といい、空気中の異物や肺の分泌物などが絡まると痰がたまって不快感につながります。
痰は健康な方でも常に出ているものですが、普段は自然に吸い込まれたり、知らないうちに飲み込んだりしているのであまり気づきません。しかし、気道の内側が長期間にわたって刺激を受けたり炎症を起こしたりすると、通常より多くの痰が作られ、喉などに溜まります。
そして、痰の量が増える、粘度が増す、線毛(細胞表面の細い毛のようなもの)の動きが悪くなるといった理由で痰がたまり、喉に何かが引っかかったような感覚や不快感が生じるのです。
喉に痰が絡む原因となる代表的な病気や症状は以下の通りです。
細菌やウイルスの感染
疾患名 | 痰の特徴 | 痰以外の症状 |
---|---|---|
急性咽頭炎 | ・痰が増える | ・咽の痛み ・発熱 など |
急性喉頭炎 | ・痰が絡む | ・咽の痛み ・声がれ など |
急性気管支炎 | ・痰が増える ・透明~黄色や緑色の痰になることがある |
・咳 など |
急性副鼻腔炎 | ・痰が絡む | ・鼻づまり ・鼻のどろっとした鼻水 |
気道の慢性的な炎症
疾患名 | 痰の特徴 | 痰以外の症状 |
---|---|---|
気管支喘息 | ・痰が増える ・夜や朝方に咳や痰が出ることが多い |
・発作(呼吸困難) など |
慢性副鼻腔炎 | ・痰が増える | ・鼻水 ・鼻づまり |
その他
原因 | 痰の特徴 | 痰以外の症状 |
---|---|---|
喫煙 (煙によって気道の粘膜が刺激され、慢性的な炎症を生じる) |
・痰が増える ・黄色や褐色の痰になることがある |
・咳 など |
アレルギー (花粉・ダニ・ペットの毛などによるアレルギー反応で気道の粘膜が刺激される) |
・痰が増える | ・咽のかゆみ、違和感 |
喉に痰が絡む時の対処法

痰を和らげるための対処法について見ていきましょう。
1.水分補給で痰をやわらかくする
喉に痰が絡む時は、水やお茶をこまめに飲みましょう。十分な水分を摂ることで痰の濃度が下がり、出しやすくなります。特に温かい飲み物は、鼻や喉が保湿され、痰が出やすくなるのでおすすめです。
2.保湿で気道の乾燥を防ぐ
空気が乾燥すると痰が硬くなりやすく、喉に絡み排出しにくくなります。加湿器を使ったりマスクを使用したりして喉の乾燥を防ぎましょう。
また、濡れたマスクは喉や鼻の粘膜を潤したり、鼻呼吸を促したりして、気道の刺激となる異物の侵入や乾燥を防ぎ、咳の緩和にもつながるのでおすすめです。
3.痰がたまりにくい姿勢をとる
上半身を少し高くしたり、横向きになったりすると、のどに痰が流れにくくなります。また、呼吸もスムーズになり、咳を和らげる効果も期待できます。
4.痰を出す
痰が絡んだままだと細菌が繁殖しやすくなるため、放置せずにときどき吐き出すことが大事です。痰が絡み、咳払いしても取れないと感じる時は、以下の方法が効果的です。
- 1.横向き寝になり、手を脇の下あたりに置く
- 2.鼻からゆっくりと、胸いっぱい息を吸う(もう吸えない限界のところまで吸う)
- 3.口からゆっくり息を吐く
- 4.ときどき2と3を繰り返しながら、痰が上がってきそうになるのを待つ
- 5.両手を大きく広げて脇の下に置く
- 6.息を大きく吸い、5の手を押さえて「ハーッ!」と勢いよく息を吐く(寝たままでも座ってもOK)
- 7.息を大きく吸い、5の手を押さえて「ゴホン」と咳をする
疲れるので、咳は3回程度までにし、一連の動作は1回20分以内、1日2~3回程度にしましょう。
喉に痰が絡む時に避けること

喉に痰が絡んでいる時は、長引かせたり悪化させたりしないために、以下のような点に注意しましょう。
喫煙を控える
タバコを吸う習慣がある方は、喫煙を控えましょう。喫煙は痰を増加させるので、痰の症状が悪化する恐れがあります。
また、長期的な喫煙習慣は呼吸器系に慢性的な影響を与えることがあります。
冷たい飲み物を避ける
冷たい飲み物は、喉や気道を刺激することがあるため避けましょう。そのため、温かい飲み物を飲むのがおすすめです。ゆっくり飲むことで、痰の排出がスムーズになることがあります。
刺激物を摂らない
食べ物にも注意が必要です。刺激の強い香辛料・辛いもの・熱すぎるもの・炭酸が強いもの・アルコールは、粘液や気道に負担を与えることがあります。喉に痰が溜まる時は刺激物は控えめにしましょう。
喉を使いすぎない
喉を使いすぎると、喉が乾燥し、粘膜を傷つける可能性があります。喉が乾燥すると、痰自体も硬くなり、排出しにくくなります。そのため、以下のような喉や気道の負担となることは避けましょう。
- カラオケ
- 長時間の会話
- 大きな声を出すスポーツ観戦 など
喉に痰が絡む時の市販薬の選び方

喉に痰が絡む時は、薬に頼るのも一つの方法です。市販薬を使う時は、痰の状態や症状に合わせて適切な成分を含む薬を選ぶことが大切です。選び方としては、以下のようなポイントがあります。
痰を出しやすくする成分(去痰成分)が配合された薬を選ぶ
喉に絡んだ痰を出したい時は、以下のような痰を出しやすくする成分が配合された市販薬を選びましょう。
- グアイフェネシン
- グアヤコールスルホン酸カリウム
- クレゾールスルホン酸カリウム
- 塩酸ブロムヘキシン(ブロムヘキシン塩酸塩)
- L-カルボシステイン など
これらの成分は、気道の粘膜から痰を多く出るようにさせたり、痰を薄めたりすることで、痰が切れやすくなる効果が期待できます。
抗炎症成分が入っている薬を選ぶ
痰が絡む時は、気道の炎症が起こっていることがあります。そのため、抗炎症成分が配合されている市販薬を選ぶことで、炎症を改善し、痰も緩和されることが期待できます。喉の炎症を抑える成分としては、以下のようなものが挙げられます。
- トラネキサム酸
- グリチルリチン酸二カリウム など
あわせて咳の症状がある場合
咳の症状が軽度の場合(気にならない場合)は以下のような咳止め成分が配合されていない薬を選びましょう。咳は痰を吐き出すためにも必要な働きです。そのため、咳を止めてしまうと痰を出しにくくなり、症状が長引いたり悪化したりする可能性があります。
咳が続いてつらいなどの場合は以下のような咳止め成分が配合された薬を選ぶのも1つの選択肢です。
- リン酸コデイン(コデインリン酸塩水和物)
- リン酸ジヒドロコデイン(ジヒドロコデインリン酸塩)
- ノスカピン
- 臭化水素酸デキストロメトルファン(デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物)
- ヒベンズ酸チペピジン(チペピジンヒベンズ酸塩)
- 塩酸メチルエフェドリン(dl-メチルエフェドリン塩酸塩)
- 塩酸トリメトキノール(トリメトキノール塩酸塩水和物)
- 塩酸メトキシフェナミン(メトキシフェナミン塩酸塩) など
喉に痰が絡む時におすすめの市販薬
去痰成分のみを配合
2つの成分により気道粘膜を修復し「たん」の排出に重要な線毛の働きを促進します。
また「たん」を自然な粘度に調整します。
これらの作用により、「たん」の排出を促進し、「たん」により誘発される「せき」も鎮めます。






●2つの去たん成分(L-カルボシステイン・ブロムヘキシン塩酸塩)を配合しています。
●L- カルボシステインはたんの通りをスムーズにし、ブロムヘキシン塩酸塩はたんをサラサラにし、たん、たんのからむせきに効果をあらわします。
●8才のお子様から服用できます






1錠中に有効成分L-カルボシステインが医療用と同量配合されています。
L-カルボシステインは「たん」を構成する気道粘液を正常化することで粘度を減らし、サラサラにし、出しやすくする作用があります。
また、気道粘膜を修復することでも、たんを出しやすくしています。



去痰成分+咳止め成分配合
2.服用後すぐに溶けて効く顆粒(速溶性顆粒)と、あとから溶けて効く顆粒(遅溶性顆粒)の組み合わせにより、朝のめば夜まで、夜のめば朝まで1日2回の服用で効果が持続します。
3.鎮咳成分デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物をはじめ4つの有効成分がつらいせき、たんにすぐれた効果を発揮します。






●パブロンSせき止めは、ブロムヘキシン塩酸塩を配合した、つらいせきや、たんの症状を改善するせき止め薬です。
●鎮咳薬のノスカピン、気管支拡張薬、抗ヒスタミン薬などを配合。つらいせきや、切れにくいたんの症状に優れた効きめを発揮します。
●中身が液状のソフトカプセルです。常備用、携帯用にも最適です。






去痰成分+抗炎症成分+咳止め成分配合
かぜ等による「せき」を鎮めます。
●「せき」を引き起こす中枢に直接働き、つらい「せき」を鎮めてくれます。
●気道粘膜を修復するL-カルボシステインとせきを鎮めるジヒドロコデインリン酸塩を配合しています。
●のどの痛みやはれを鎮めるトラネキサム酸を配合しています。






●ジヒドロコデインリン酸塩、ブロムヘキシン塩酸塩などの鎮咳去たん成分に加えて、痛み・ハレを抑えるトラネキサム酸を配合。のどの痛みを伴うせき・たんによく効きます。
●淡緑色の円形のフィルムコーティング錠で、メントールの香りがし、すっきりとした服用感です。









こんなときは受診を

喉に痰が絡む症状以外に、以下のような症状が1つでも当てはまる場合は、医療機関を受診しましょう。
- 寒気がしてふるえがある:肺炎
- 高熱、寝汗、筋肉痛など:肺炎、インフルエンザなどのウイルスによる感染症
- せきで胸が痛い:肺炎、結核など
- 痰に血が混じる:肺炎、結核など
- 体重が著しく減っている:肺炎、結核など
- せきが長引き、徐々に悪化している:肺炎、結核、百日咳、喘息など
- 喘鳴がある(ゼーゼー、ヒューヒューする):喘息
- 呼吸困難:喘息
- 最近海外に行った:結核
- 高血圧や心不全で薬を飲んでいる:薬の副作用
まとめ
痰がひどく、喉の奥に引っかかっているような状態は不快感ですよね。このように痰が気になる場合は、細菌やウイルスによる風邪や気道の炎症などさまざまな原因で痰が増えたり、粘度が高まっていたりすることが考えられます。
喉に痰が絡んでいる時は、水分補給や保湿して喉の乾燥を防ぐなどの対策をとりましょう。また、冷たい飲み物や刺激物、喫煙、喉の酷使も避けることが大事です。
痰の症状が続く場合や市販薬を使用しても改善しない場合は、何らかの病気のサインかもしれません。医師による適切な検査や治療を受けるため、早めに医療機関の受診を検討しましょう。