薬剤師が解説!血圧が高めの方におすすめの血圧サポートサプリメント

更新日: 2025年01月14日

血圧が高めの方のなかには、高血圧対策ができるサプリメントでのケアを検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、さまざまな種類の商品が販売されており、どれを選べばよいのか分からない方もいるでしょう。

そこでこの記事では、血圧が高めの方におすすめの血圧サポートサプリを紹介します。サプリメントの選び方や使用するときの注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者
吉田 勝栄
薬剤師
大手ドラッグストアでOTC(市販薬)を中心としたヘルスケア製品の接客販売や、メガベンチャー企業でオンライン診療事業の管理薬剤師を経験後、ウィルベース株式会社に入社。
現在は当サイト「CureBell」の運営・コラム作成、OTC・サプリメント等のリサーチ活動を務める。

血圧が高いとどうなる?



血圧が高いとされる基準値は、一般的に収縮期血圧(上)が140mmHg以上、または拡張期血圧(下)が90mmHg以上とされています。何度か測定し、常に基準値を超える場合は高血圧と診断される場合があります。

血圧が高い状態が続くと、血管は常に張りつめた状態となり、だんだん血管が硬く厚くなって弾力性を失う動脈硬化につながります。そして、動脈硬化は以下の病気を引き起こす原因になるといわれています。

  • 脳出血
  • 脳梗塞
  • 心筋梗塞
  • 大動脈瘤
  • 腎硬化症
  • 眼底出血

血圧が高い状態を放っておくと、上記のように、動脈硬化をはじめとする大きな病気を引き起こしてしまう恐れがあります。そのため、病院での診察や健康診断で血圧が高めといわれたら、早めにケアや対策に取り組み、高血圧を予防・改善することが大切です。

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血圧サポートサプリの選び方



血圧サポートサプリは商品によってさまざまな成分が配合されているため、「どれを選べばよいのか分からない」と迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。ここからは、血圧サポートサプリを選ぶときにチェックしたい3つのポイントを紹介します。

成分で選ぶ

サプリメントを選ぶときは、どのような血圧サポート成分が入っているかよく確認しましょう。血圧が高めの方向けのサプリメントに含まれている代表的な成分を以下にまとめました。

成分名 成分の概要 期待できる機能
サーデンペプチド ・イワシタンパク質由来の成分 血圧上昇の作用がある酵素(ACE)の働きを阻害して血圧の上昇を防ぐ
大豆ペプチド ・大豆のタンパク質を酵素分解して生成される成分 ACEの働きを阻害して血圧の上昇を防ぐ
ナットウキナーゼ ・納豆菌がつくるタンパク質分解酵素 血流を改善して血圧の上昇を防ぐ
トリペプチドMKP ・牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)由来の成分
・少量で機能を発揮する
ACEの働きを阻害して血圧の上昇を防ぐ
γ-アミノ酪酸(GABA) ・アミノ酸の一種
・野菜や果物、さまざまな食品に含まれている成分
交感神経の興奮を抑制して血圧の上昇を防ぐ
杜仲葉配糖体(ゲニポシド酸) ・杜仲葉に含まれる成分 副交感神経に働きかけて血圧の上昇を防ぐ
フラボノイド(ポリフェノール) ・お茶やチョコレートなどに多く含まれるポリフェノールの一種 ・血管を柔らかくする作用があることで循環を改善する
・ACEの働きを阻害する
・抗酸化作用で活性化しすぎた血管を落ち着けて血圧の上昇を防ぐ
酢酸 ・お酢の主成分 血管を拡張するアデノシンの生成が増加し、血圧の上昇を防ぐ

成分表示やメーカーの説明をしっかりとチェックし、上記の成分が含まれているか確認して選んでみてください。

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トクホや機能性表示食品を選ぶ

血圧サポートサプリを選ぶときは保健機能食品の表示があるかどうかを確認しましょう。

血圧サポートサプリの中には保健機能食品という分類に分けられるサプリメントがあります。保健機能食品はさらに「特定保健用食品(トクホ)」「機能性表示食品」「栄養機能食品」の3つに区分されています。

「特定保健用食品(トクホ)」は食品ごとに、有効性や安全性について審査を受け、消費者庁長官の許可を得る必要があります。また「機能性表示食品」は国の定めるルールに基づき、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠の情報などを、消費者庁長官に届出して機能性を表示することが認められている食品です。トクホ、機能性表示食品はそれぞれ効果や機能の表示が認められているため、その表示内容をみて商品を選択するとよいでしょう。

また、サプリメントの分類・正しい選び方などサプリメント全般に関する詳しい説明は以下のコラムで解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

サプリの正しい選び方コラムはこちら

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CureBellでのサプリメントの探し方

CureBellサプリ版の特長
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おすすめの血圧サポートサプリ

トクホ(特定保健用食品)

ヘルケア(エーザイ)

ヘルケア(エーザイ)は、高めの血圧をおだやかにするサーデンペプチドを配合、ヒト試験で機能性が実証されている日本人間ドック健康協会推奨の特定保健用食品の血圧サポートサプリです。

機能性表示食品

ナットウキナーゼさらさら粒(小林製薬)

ナットウキナーゼさらさら粒(小林製薬)は、機能性関与成分納豆菌由来ナットウキナーゼのほかに、ポリフェノールの一種であるケルセチンが含まれた北海道の希少なたまねぎ「さらさらレッド」やEPA・DHA成分が配合された機能性表示食品の血圧サポートサプリです。

サーデンペプチド(ディアナチュラゴールド)

サーデンペプチド(ディアナチュラゴールド)は、血圧を低下させる機能が報告されているサーデンペプチド(バリルチロシンとして)配合の機能性表示食品の血圧サポートサプリです。

血圧サポート(ファンケル)

血圧サポート(ファンケル)は、高めの血圧を下げると報告されているトリペプチドMKPとγーアミノ酪酸(GABA)を複合配合された機能性表示食品の血圧サポートサプリです。

血圧サポートサプリを使用するときの注意点



血圧サポートサプリは手軽に摂取できるメリットがありますが、正しく使用しなければ体に悪影響を及ぼす恐れもあります。血圧サポートサプリを使用するときは、特に以下の3点に注意しましょう。

  • 薬との相互作用に注意する
  • 過剰摂取に注意する
  • 生活習慣を改善する

それぞれ詳しく解説します。

薬との相互作用に注意する

サプリメントと同時に処方薬や市販薬を服用すると、薬との飲み合わせが悪く、有害な相互作用がもたらされる場合があります。そのため、できるだけ薬との併用を避けるようにしましょう。たとえば、血圧の上昇を防ぐことが期待できる成分を含むサプリメントと降圧剤(血圧を下げる薬)を併用すると、血圧が低下しすぎる恐れがあります。

薬を服用中でサプリメントの摂取を検討している方は、自己判断での使用は控え、医師や薬剤師に飲み合わせを確認してサプリメントを使用しましょう。

過剰摂取に注意する

サプリメントを使用するときは、必ず記載されている摂取量を守り、過剰摂取しないようにしましょう。また、ほかのサプリメントと一緒に摂取する場合も注意が必要です。複数のサプリメントの同時摂取は成分が重複する可能性があり、ひとつの成分を過剰に摂取することで健康被害を引き起こす場合があります。

すでにほかのサプリメントを使用している方や、血圧サポートサプリの使用に少しでも不安がある方は、事前にかかりつけ医や薬剤師に相談しましょう。

生活習慣を改善する

血圧サポートサプリメントは、あくまでも補助的なものとして生活に取り入れ、血圧が上がる原因である生活習慣の改善に努めましょう。

血圧の上昇を引き起こす原因はさまざまですが、主に塩分の過剰摂取、過剰な飲食、運動不足、睡眠不足、ストレスなどとの関連が考えられています。そのため、血圧サポートサプリの摂取と並行して以下のような生活習慣を心がけましょう。

  • 塩分の摂取量を適切にする
  • 脂質を控え、カリウムが豊富な野菜や果物をとる
  • 飲酒を控える
  • 適度に運動する
  • 十分な睡眠
  • 禁煙する

日本人の高血圧の主な原因は食塩の摂りすぎといわれています。毎日の食事では塩分の摂りすぎに注意し、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。

まとめ

血圧サポートサプリには多くの種類があるため、自分に必要な血圧上昇を抑える機能を持つ成分を含む製品かをチェックして選びましょう。効果や機能の表示が認められているトクホや機能性表示食品を選ぶのもおすすめです。

また、サプリメントの使用に不安を感じている方や、ほかのサプリメントと複数同時に摂取する可能性がある方は、事前に薬剤師や医師に相談しましょう。血圧サポートサプリはあくまでも血圧改善を補助するものであるため、生活習慣を見直して高血圧を予防することが重要です。サプリメントを取り入れながら、食生活や運動習慣に気をつけて血圧の改善に取り組んでみてください。


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