薬剤師が解説!睡眠の質が気になる方におすすめの睡眠サポートサプリメント

更新日: 2024年11月28日

十分な睡眠をとれていない、または深く眠れずに疲れがとれないと感じる方も多いのではないでしょうか。

主な原因としてはストレスや生活リズムの乱れが考えられますが、自分の力だけでは改善することが難しい場合もあります。とはいえ医療機関で睡眠薬を処方してもらうほどではないという方には、睡眠サポートサプリがおすすめです。

本記事では、睡眠の質の向上が期待できる睡眠サポートサプリについて、選び方や使用時の注意点などを詳しく解説します。

この記事の監修者
吉田 勝栄
薬剤師
大手ドラッグストアでOTC(市販薬)を中心としたヘルスケア製品の接客販売や、メガベンチャー企業でオンライン診療事業の管理薬剤師を経験後、ウィルベース株式会社に入社。
現在は当サイト「CureBell」の運営・コラム作成、OTC・サプリメント等のリサーチ活動を務める。

睡眠の質が悪い原因は?



睡眠の質が悪くなる原因は多岐にわたりますが、現代社会特有のストレスや生活リズムの乱れが大きく関係していると言われています。ストレスを感じると脳内で交感神経が優位になり、体が興奮状態になることでリラックスが妨げられます。また、リズムを調整する役割を持つ「メラトニン」や「セロトニン」といったホルモン分泌が乱れると、自然な眠気が訪れにくくなり、寝つきが悪くなるケースが多くあります。また、ブルーライトがメラトニンの分泌を抑えることで脳が覚醒状態になり、スムーズな入眠が難しくなるといった影響が出ることも。スマートフォンやパソコンなどの長時間の利用も睡眠の質を悪化させる一因とされています。

睡眠の質が悪いと、翌朝の目覚めや一日の活動にも影響を与え、疲労感が抜けにくくさらにストレスを感じるといった悪循環に陥りがちです。

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睡眠サポートサプリと睡眠薬の違いは?



では、睡眠薬と睡眠サポートサプリにはどのような違いがあるのでしょうか。

睡眠薬は医師の処方が必要であり、主に不眠症など医療的な治療が必要な場合に用いられる医薬品です。睡眠薬には強力な作用があり、基本的に、短時間で睡眠に誘導するものなので、種類によっては、その分副作用や依存性のリスクが大きいものもあります。そのため、睡眠薬は医師の監督の下で、慎重に使用されるべきものとされています。

一方、睡眠サポートサプリは食品として分類され、薬ではないため、医師の処方がなくても身近なドラックストアや通販などで手軽に購入ができます。睡眠サポートサプリの主な目的は、日々の睡眠の質をサポートすることにあり、眠りを促進するのではなく、リラックスや精神的な安定をもたらす成分が多く含まれている傾向があります。代表的な成分には、GABAやテアニン、グリシンなどがあります。これらは体内のリズムを整え、心身をリラックスさせることで、スムーズな入眠や深い眠りをサポートします。即効性はないものの、継続して摂取することで、寝つきの改善や翌朝のスッキリとした目覚めが期待できるでしょう。

このように、睡眠サポートサプリは医薬品とは異なり、自然な形で睡眠リズムを整えるための補助として役立つ存在といえます。

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睡眠サポートサプリの選び方



睡眠サポートサプリと一言で言っても、多種多様な商品が販売されています。そのため、科学的根拠に基づき、機能性が表示された(表示された効果が期待できる)「機能性表示食品」を選んだり、自分の生活リズムや、悩み・目的に合った成分で選んだりするとよいでしょう。詳しくは以下の通りです。

機能性表示食品を選ぶ

睡眠サポートサプリを選ぶときは機能性表示食品の表示があるかどうかを確認しましょう。

睡眠サポートサプリの中には保健機能食品という分類に分けられるサプリメントがあります。保健機能食品はさらに「特定保健用食品(トクホ)」「機能性表示食品」「栄養機能食品」の3つに区分されています。
そのなかで「機能性表示食品」は国の定めるルールに基づき、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠の情報などを、消費者庁長官に届出して機能性を表示することが認められている食品です。機能性に関する科学的根拠があるため、効果が期待しやすいでしょう。

また、サプリメントの分類・正しい選び方などサプリメント全般に関する詳しい説明は以下のコラムで解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

サプリの正しい選び方コラムはこちら

配合されている成分で選ぶ

睡眠サポートサプリを選ぶ際には、自分の生活リズムや悩み・目的に合わせて成分や効果を確認することが大切です。

睡眠サポートサプリの代表的な成分と、期待できる効果は以下の通りです。

成分名 期待できる効果 使用例
GABA(ギャバ) ・睡眠の質の改善
・疲労感の緩和
・ストレス軽減 など
ストレスが多いと感じるとき
テアニン ・起床時の疲労感軽減
・リラックス効果を助け、寝つきをサポート
リラックスして眠りにつきたいとき
グリシン ・体温調整を助け、深い眠りに入るのをサポート 寝つきを改善したいとき
ユーグレナグラシリス由来パラミロン ・イライラや緊張感などのストレスの緩和
・睡眠の質の改善
ストレスや緊張、不安などで睡眠の質が下がっているとき

例えば、ストレスが多い生活を送っている方には、リラックス効果が期待できる成分がおすすめです。特に、GABAやテアニンは、ストレス軽減やリラックス効果が期待される成分であり、眠りをサポートする効果も期待できます。

また、深い睡眠に入れない、眠りが浅いと感じる方には、グリシンが効果的とされています。グリシンは体温調節をサポートし、スムーズに眠りに入るための準備を整えてくれる成分です。

そして、ユーグレナグラシリス由来パラミロンは、微細藻類であるユーグレナ(ミドリムシ)の研究開発などをしているユーグレナ社の独自素材。パラミロンとは、ユーグレナが生成する食物繊維の一種で、イライラや緊張感などのストレスの緩和や睡眠の質改善効果が期待できるとされています。

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CureBellでのサプリメントの探し方

CureBellサプリ版の特長
CureBellサプリ版の特長

CureBell(キュアベル)では目的や商品区分、1日当の価格、栄養成分、GMP・ドーピング認証有無などの項目で簡単にサプリメントの検索・比較ができます。「自分に合ったサプリメントが分からない」「安全に使用できるサプリメントを探したい」そのような方はキュアベルを使って自身にあったサプリメントを選んでみましょう。

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おすすめの睡眠サポートサプリ

C COCOA(ユーグレナ)

C COCOA(ユーグレナ)は、”睡眠の質”向上や一時的なストレスの緩和が期待される機能性関与成分「GABA」を配合した睡眠サポートサプリです

健眠計画(シオノギヘルスケア)

健眠計画(シオノギヘルスケア)は、夜のぐっすりと深い睡眠と、朝のスッキリした目覚めをサポートする、睡眠の質(眠りの深さ)を高め、活気・活力感の低下を軽減する、という2つの機能性を持つ睡眠サポートサプリです

ネルノダ(ハウス)

ネルノダ(ハウス)は、眠りの深さを促し、すっきりした目覚めの向上に役立つ機能や、仕事や勉強などによる一時的な疲労感や精神的ストレスを緩和する機能をもつ機能性関与成分GABAを100mg配合した睡眠サポートサプリです。

ネナイト(アサヒ)

ネナイト(アサヒ)は、睡眠の質を高めること(起床時の疲労感や眠気を軽減すること)が期待できる「L-テアニン」を配合した睡眠サポートサプリです。

からだにユーグレナ 睡眠・ストレス Wサポート(ユーグレナ)

からだにユーグレナ 睡眠・ストレス Wサポート(ユーグレナ)は、「ストレスでぐっすり眠れない。」「睡眠の質を高めて、スッキリした目覚めで健やかで活動的な毎日を送りたい」方におすすめの睡眠の質・ストレスにWで働く睡眠サポートサプリです。

睡眠サポートサプリを使用するときの注意点



睡眠サポートサプリは医薬品ではないですが、好きなだけ飲んでよいというものではありません。記載されている摂取方法や摂取量を必ず守って正しく使いましょう。

そして、睡眠サポートサプリを効果的に、安全に使うためには、以下のような点にも注意してください。

他の薬との併用に注意する

特定の睡眠サポートサプリの成分は、他の薬と相互作用(影響を与え合うこと)を起こすことがあります。サプリメントだからといって安易に判断せず、専門家の意見を参考にして、安全に使用しましょう。

なお、複数の睡眠サポートサプリの併用もおすすめできません。成分が重複して過剰摂取になる恐れがあるため注意が必要です。睡眠サポートサプリは、2倍飲んだからといって効果が2倍になるわけではありません。記載されている摂取方法や摂取量を必ず守って、睡眠の質向上を目指しましょう。

就寝前にアルコールを飲むのはNG

お酒を飲むと寝つきがよくなるから、寝る前にサプリメントとお酒を飲もうと思う方もいるかもしれません。お酒が睡眠サポートサプリの効果に影響を与えることはほとんどありませんが、睡眠には悪影響となることが多いです。お酒を飲むと、確かに眠りに入りやすくなるのですが、睡眠が浅くなる傾向があるため、睡眠の質改善にはなりません。

毎日の生活リズムを整える

睡眠サポートサプリの効果をより高めるためには、生活習慣や睡眠環境を改善することも大事です。サプリメントだけに頼るのではなく、根本的な改善も同時に目指しましょう。

例えば、毎朝同じ時間に起床することで、体内のリズムが整い、夜になると睡眠リズムの調節にかかわるメラトニンが適切に分泌されるようになります。また、日中にしっかりと光を浴びることもセロトニンの分泌を助け、夜になると自然にリラックスできる環境が整うため、体のリズムを整える重要なポイントといえます。こうした小さな習慣の積み重ねが、睡眠サポートサプリの効果を引き出し、質の高い睡眠につながります。睡眠サポートサプリを飲んだからといって劇的な効果が感じられるものではないので、生活習慣も改善しながら、上手に取り入れていきましょう。

まとめ

睡眠サポートサプリにはさまざまな種類があります。代表的な成分は、GABAやテアニン、グリシンなどです。睡眠のお悩みに合わせて使い分けるとよいでしょう。

なお、現在服用している薬がある場合は、睡眠サポートサプリの服用によって相互作用が現れる可能性があるため、担当医に相談することがおすすめです。

睡眠サポートサプリを安全に利用して、睡眠の質を向上させましょう。