「アスベリン」の名で知られるチぺピジンの効果を薬剤師が解説!最新の咳止めの選び方と副作用や運転・併用の注意点とは?
「コンコンと続く咳で夜眠れない」「仕事中に咳き込んでしまい体力が削られる」そんなしつこい咳の症状に、医療現場で長年使用されてきた成分がアスベリン(成分名:チペピジンヒベンズ酸塩)です。
2026年3月、このチぺピジンを医療用と同量配合した新商品「アスベリンせき止め錠Pro20(シオノギヘルスケア)」が発売されました。本記事では、「アスベリンせき止め錠Pro20」の特徴や作用から咳を鎮めるメカニズム、運転への影響、併用時の注意点まで、薬剤師の視点から分かりやすく解説します。
※掲載している商品の選定、商品画像や価格、特徴、対応レベル目安などはキュアベルの情報を基にしており、監修者によるものではありません。
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アスベリンの名で知られる「チぺピジン」とは?
チぺピジンは脳の咳中枢に作用して咳を鎮める「非麻薬性の鎮咳薬」です。
医療用と同成分・同量を配合した市販薬が発売
2026年3月にシオノギヘルスケアから発売された「アスベリンせき止め錠Pro20」の最大の特徴は、医療現場で処方される「アスベリン錠20」と1錠あたりの主成分量が同じである点です。

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- 有効成分:チペピジンヒベンズ酸塩(チペピジンクエン酸塩)
- 効能効果:せき、たん
- 対象年齢:8歳以上から服用可能
非麻薬性のメリット
咳止めには「麻薬性(コデインなど)」と「非麻薬性」があります。麻薬性の薬は咳を抑える力が強い一方、便秘や呼吸抑制といった副作用、依存性のリスクが懸念されます。
チぺピジンは、非麻薬性のため、依存のリスクが低く、副作用も比較的少ないことから、乳幼児から高齢者まで幅広く使用されてきた実績があります。
アスベリン(チぺピジン)の効果と特徴

チぺピジンには、単に咳を止めるだけでなく、痰を出しやすくする2つの大きな作用があります。
咳中枢に作用して症状を鎮める(鎮咳作用)
喉や気道が刺激を受けると、その情報が脳の「咳中枢」に伝わり、咳反射が起こります。チペピジンは、この咳中枢を抑制し咳の感受性を低下させることにより、咳を抑制します。
気道の分泌を促進し、痰を出しやすくする(去痰作用)
チぺピジンの特徴としては、咳止めでありながら「痰を切る」サポートもできる点です。
気道の分泌を促し、気道粘膜にある「線毛(せんもう)」の運動を助け、粘り気のある痰を排出しやすくします。痰が絡むことで誘発される咳に対しても、効果が期待できます。
チぺピジンを配合する市販薬
チぺピジンを配合する市販薬は「アスベリンせき止め錠Pro20」のほかに以下のような商品があります。
5歳から服用できる咳止め薬

●お子さまがのみやすいように、ラムネ味にしました。
●1錠ずつ入っていますので、必要な量を携帯できます。
●せき中枢に作用してせきを鎮める非麻薬性の成分を配合していますので、気管支が弱くてせきが出やすいお子さまに、また、アレルギー性のせきにも効果を発揮します。
●ノンシュガー、ノンカフェインですので、就寝前にも服用していただけます。
1歳から服用できる風邪薬

顆粒のかぜ薬
1.1才から服用できる顆粒タイプ
小さなお子さまも使える顆粒剤で、錠剤が苦手なお子さまにもおすすめです。
2.お子さまが飲みやすい味
お子さまが大好きなイチゴ味です。
3.せきにも良く効く
鎮咳作用と去痰作用を併せ持つ優れた成分「チペピジンヒベンズ酸塩」を配合しています。
4.嫌がらずに飲んでくれます
パッケージと個包装はアンパンマンのイラスト入りです。
5.携帯や保存に便利
個包装になっているため、旅行などの外出時に便利です。また常備薬としての保存にも便利です。
6.兄弟姉妹で使えます
10才まで服用できるため、1箱常備すると兄弟姉妹で使用できます。
アスベリンせき止め錠Pro20の特徴

「アスベリンせき止め錠Pro20」の特徴は、チペピジンの単剤であり、8歳の子どもから大人まで服用が可能、かつ医療用医薬品と同じ有効成分を同量配合している点ですが、それ以外にも大きな特徴が2つあります。
服用後、「運転ができる」咳止め薬
多くの市販の咳止め薬や風邪薬には、眠気を引き起こすとされる成分が含まれており、商品に同梱されている説明文書(添付文書)上で「運転禁止」と明記されています。
しかし、「アスベリンせき止め錠Pro20」は、眠気を引き起こしやすい成分を含まないチペピジン単剤の処方です。 そのため、「自動車の運転が禁止されていない」咳止め薬となります。
仕事や生活で車を運転する必要がある方にとって、有力な選択肢となるでしょう。
指定濫用防止医薬品の対象外
2026年5月から施行される改正薬機法では、依存性の高い成分を含む市販薬の販売規制が強化されます。その結果、ほとんどの風邪薬(総合感冒薬)や咳止め薬(鎮咳去痰薬)が、指定濫用防止医薬品となります。
チペピジンはこの規制対象に含まれない成分であり、アスベリンせき止め錠Pro20は、安全性と適正使用の観点から、選択しやすい商品となるでしょう。
アスベリンせき止め錠Pro20の正しい服用方法とタイミング
アスベリンせき止め錠Pro20の効果を最大限に引き出すためには正しい服用とタイミングが必要です。
| 用法・容量 | 次の量を水またはぬるま湯で、1日3回服用ください。 |
|---|---|
| 服用間隔 | 4時間以上開けること |
【h2】併用注意!他の市販薬との飲み合わせは?

「アスベリンせき止め錠Pro20」を服用する際、注意すべきなのが他の薬との飲み合わせです。
<アスベリンせき止め錠Pro20の添付文書より抜粋>
【してはいけないこと(禁忌)】
2. 本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も使用しないでください 他の鎮咳去痰薬、かぜ薬、鎮静薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬など (鼻炎用内服薬、乗物酔い薬、アレルギー用薬など)
併用できない市販薬の例
抗ヒスタミン剤を含有するアレルギー用薬に該当するアレグラFX(フェキソフェナジン)や鎮咳去痰薬に該当するムコダイン去たん錠Pro500(カルボシステイン)などは、併用ができないため注意が必要です。
医師に処方される医療用医薬品の場合には、フェキソフェナジンまたはカルボシステインとチぺピジンは同時に処方されることがありますが、市販薬の添付文書では併用してはいけないと決められております。
チぺピジンの副作用
比較的副作用が少ないとされるチぺピジンですが、事前に知っておくべきポイントがあります。
尿の色が赤〜ピンク色に!?
チぺピジンを服用すると、尿が赤みがかった色になることがあります。これは役目を終えた成分の一部が尿中に排出されるためのもので心配はありません。
市販薬でのセルフメディケーションを
咳の症状としては、風邪をひいた後に残る長引く咳やアレルギー性の咳など様々です。咳がひどいと不眠を引き起こしたり、体力を消耗したりするため、はやめに咳止め薬を使用して症状を緩和することが大切です。
こんな症状は受診を
5〜6回服用しても症状が改善しない、あるいは悪化している場合は、速やかに医療機関(呼吸器内科や耳鼻咽喉科)を受診してください。早期に適切な診断を受けることが、体力消耗を防ぐ一番の近道です。
また以下の症状に該当する場合も、医療機関の受診をお勧めします。
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- 激しい咳
- 2週間以上続いている咳
- 激しいのどの痛み
- 呼吸が苦しい
- 胸の痛みを伴う
- 色の濃い痰や血液が混じったたんがでる
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まとめ
2026年3月に登場した「アスベリンせき止め錠Pro20」は、眠気を避けたい方や自動車や機械類等の運転・操作をする方などに貴重な選択肢となる鎮咳去痰薬です。
正しい知識を持ち、用法・用量を守って服用しましょう。少しでも不安がある場合は、お近くの薬剤師、登録販売者までお気軽にご相談ください。

